今日6月9日は二女の命日。

早いもので、あの日19歳だった二女とお別れしてから5年が経つ。

今まで当時を思い出すのを避けてきたところがあるが、

少し余裕ができたのか、

今朝はあの時のことを思い出している。

二女が突然倒れたのは2015年6月9日。

二女が倒れて意識を失った時、私たち家族は激しく動揺した。

健康で病気知らずの二女がこんなことになるとは夢にも思っていなかった。

医師から説明を聞いた時、

私は今までの自分がペシャンコになったような、形容し難い気持ちになった。

何がなんだかわけがわからなくなった。

想像もできない大きな力に飲み込まれたように感じていた。

それからの私は、

時間の経過とともに、色んなことを考えてきた。

人生とは何か。

自分はこれからどう生きるべきか。

二女は意識が戻ることなく、ちょうど1年後の2016年6月9日に逝ってしまったが、

ぴったり1年、私たち家族のそばに居続けてくれた。

あの1年で、私たち家族は二女からたくさんのメッセージを受けとってきた。

いつしか私の中で二女は永遠にあり続ける存在になった。

こうしている今も私には二女の声が聞こえてくる。

あの日、私たち家族は大きなショックを受けたが、

悔いの残らない人生、

二女の死を無駄にしない生き方をしようと、胸に誓ったのだ。

私もずいぶん変わったと思う。

27年勤めてきた公務員を早期退職した。

自分がやりたいこと、やるべきと思うことに向き合い、なんとかかんとか生きている。

二女のおかげだと思っている。

二女の死がなければ、今の私はなかっただろう。

どこにも安定などない。

自分と向き合い、常に挑戦し続ける。

今もこれからも、それしかないと思っている。

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そんなことを考えながら、今朝も世界や国内のニュースをチェックしている。

国内ではコロナワクチンの接種が急ピッチで進んでいる。

長引くコロナパンデミックに疲れ果てたこの社会は、コロナの早期終息を渇望している。

ワクチンへの期待感が非常に強い。

期待し過ぎではないかというくらいに強い。

一人ひとりの、すがるような気持ちが伝わってくる。

私もコロナ終息を強く望む。

コロナの感染抑止に、このワクチンは効果があるだろう。

素直にそう思う。

だが、ワクチンの作用はそれだけではないことも確かだ。

体に異物を入れるのだから、当たり前である。

生物の体は非常によくできていて、

地球環境の中で、数十億年もの長い年月をかけて最適化されて今のように出来ている。

地球の歴史で人間が出てきたのはつい最近の話。

そして、その人間が科学技術を駆使し始め、地球環境に手を加え、破壊、汚染し始めたのは、

ほんの一瞬前のこと。

私たち人間も含め、生物の心と体がこの急激な変化についていけないのは当然である。

現代人の抱えている病気の大半は、

急激な環境の変化や、体内に入り込んでくる異物などが原因となっている。

そう考えるのが自然に思う。

目先のコロナの蔓延を防ぐという意味において、ワクチンは一定程度の効果を発揮するだろう。

だがワクチンは異物である。

副反応が確実にある。

目に見えて健康を損なわなくても、ワクチンが原因だと特定できなくとも、

様々な形でワクチンは私たちの体に影響を及ぼすに違いない。

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二女が倒れた時、医師から伝えられた病名は「全身性エリテマトーデス(SLE)」と言う自己免疫性の疾患であった。

自己免疫性疾患は、体の免疫機能に狂いが生じ、自己組織を異物とみなして攻撃してしまう病気である。

病気知らずの二女がこのような病気に罹るとはまったく想定していなかった。

何故、二女はこのようなことになってしまったのか。

当時の私は、そんなことも考え続けていた。

実は、引っ掛かることがあった。

二女は体調を崩す少し前に子宮頸がんワクチンの接種を受けていた。

子宮頸がんワクチンも免疫機能に作用して、ウィルスから体を守るために作られたものである。

当時もその危険性について指摘がされていた。

私は自治体の職員として、その多くの時間を保健福祉の分野で仕事をしてきて、

自己免疫性疾患などを含む難病対策にも長く携わってきた。

保健所で感染症の予防を担当してきたこともある。

自治体職員としては、

子宮頸がんワクチンなど、国が認めたものについては推奨する立場にある。

私は一抹の不安を感じながらも、

「健康な二女であれば、副反応が出ることはないだろう。」

そう思って二女にワクチンを受けさせた。

そのように決断した時のことは今も覚えている。

だが、体に異物を取り込むことへの正しい理解も覚悟もあの時の私には無かった。

もちろん、

二女が倒れたこととワクチンとの因果関係はわからない。

わからないが、否定も出来ない。

この気持ちは、おそらく私が死んでも、

私の心に残り続けるだろう。

確率は低くても、どんなワクチンにも副反応は起こりうる。

私は、

個人的な純粋な思いとしては、ワクチンの接種を受けたくない。

私と同じようなことを考えている人も大勢いると思う。

社会はコロナの早期終息を切望している。

その思いが強すぎて、

ワクチンへの期待が異常に膨らんでいるようにも映る。

海外に渡航するためにはワクチン接種が必須になるとか、

国内であっても、公共交通機関の利用やイベントに参加する時などでワクチンの接種証明を求めるなどの話が出てきている。

今後、コロナワクチンの接種を個人に強制するような流れが出来ていくのかもしれない。

だが、それ以前に私は、

ワクチンを接種することのメリットとデメリットのバランスについて一人ひとりがしっかり考え、

副反応などについても一定程度覚悟した上で、接種するしないの判断をすべきだと思っている。

これからは、ワクチンを受けない人への配慮が必要になってくる。

個人の思いや意見を尊重する社会であって欲しいと、強く願う。