今日は、アイヌ語勉強会に参加してきた。

☆雪解けの話

春のことをパイカラと言う。パイカラ エク(パイカラ=春 エク=来る)で、「春が来た」、「春が来る」の意。

雪はウパシ(ウ=互い パシ=走る)。雪解けのことをウパシ ル(ウパシ=雪 ル=とける)と言う。

サーモンなどの少し凍った状態の刺身をルイベと言うが、これはルイペ(ル=とける イペ=食べ物)と言うアイヌ語からきている。

雪解け水のことをウペペワッカと言う。ウペペの意味ははっきりしないが、「ペ」は水滴のことを指すものとも考えられる。ワッカは水の意。

雪解け水が多いと泥濘があちこちにできる。泥濘のことをヤチネウシケ(ヤチ=泥 ネ=〜になる ウシケ=場所)と言う。泥水はヤチワッカ(ヤチ=泥 ワッカ=水)。

☆鳥の話

鳩をクスウェプ、山鳩はクスイェプと言う。

クスウェプ トイタ フチ ワッカタ(クスウェプ=鳩 トイタ=土を耕す フチ=おばあさん ワッカタ=水を汲む)と言う、諺のようなものがある。春の準備が始まることを伝える言葉。

丹頂鶴のことをサロルンカムイ(サル=葦 オロ=場所 ウン=場所 カムイ=神)と言う。

渡り鳥の雁のことをクイトプ(クイ=噛む トプ=場所を移す)と言う。

隊列を組んで空を飛ぶ雁の群れのことをクイトプ サイ(クイトプ=雁 サイ=群れ)と言う。

ヒバリのことをチャランケチカプ(チャランケ=談判する チカプ=鳥)と言う。

チャランケ(チャ=言葉 ラン=下りる ケ=〜させる)は「話し合いをする。」の意。

スズメのことをアマメチカッポ(アマム=穀物 エ=食べる チカッポ=小鳥)と言う。

アマムは穀物の総称。米はシ アマム(シ=本物の アマム=穀物)、粟はムンチロ、稗はピヤパと言う。

白鳥はレタッチリ(レタラ=白 チリ=鳥)、キツツキはチプタチカプ(チプ=船 タ=作る チカプ=鳥)。

シマフクロウはコタンコロカムイ(コタン=集落 コロ=守る カムイ=神)と呼ばれ、位の高いカムイとされている。

カモメはカピウ、ツバメはルヤンペチカプ(ルヤンペ=雨 チカプ=鳥)、カラスはパシクル。