今、時代は大きく変化している。

おそらく時間労働だけでは生活を守れなくなる。

社会インフラの整備されている現代は、労働の価値が相対的に低下し、

戦後の成長期とは状況が違っている。

その証拠に、企業は機械化を進め人件費を圧縮している。

国内における実質的な給与水準は低下の一途であり、

給与が下がるだけでなく、人員そのものが削減されている。

今は会社で働くことができていても、いつ職を失うかわからない。

いつ病気や怪我で働けなくなるかわからない。働きたくても働く場所があるとは限らない。

だが、職を失っても家族の生活は守らなければならない。

能力に関係なく、労働収入に頼るだけのマインドでは常に不安がつきまとうことになる。

では、現代に求められる経済力とはどのようなものか。

今職に就いているかいないかはあまり関係がない。職に就いていなくても「自分で稼ぐ力」が求められている。

ここにきて副業がもてはやされるようになったが、

公務員は副業が禁止されている。

公務員は定年退職してから好きなことをやればいいなどと言われてきたが、

長寿化が進み、人生100年時代が現実味を帯びてきている。

これからは定年後も長く戦い続けなければならない。

定年退職後にゼロから開始するようではあまりにも遅すぎる。

今のような時代に定年まで副業出来ないのは恐怖でしかない。

そう考えた私は、27年勤めてきた地方自治体を早期退職し挑戦を始めた。

コロナ禍もあり思いどおりには出来ていないが、人生は思いどおりにいかないことの方が多い。

思いどおりではないが、思っていたより良かったということもたくさんある。

今の私は、日々の生活を楽しみながら、地域福祉や文化活動、株式投資やブログ運営にも注力している。

地域には様々な課題がある。

特別に力まなくとも、身近なところから自然体で向き合っていく。

株式投資に取り組むことによって、

世界の政治経済、社会の仕組みや、時代のうねりのようなものを以前より敏感に感じ取れるようになった。

ブログを書き続けることによって、

自己表現がしやすくなり、共感者が増え、ブログそのものが資産になりつつある。

これからどんなビジネスをするにせよ、今取り組んでいることが土台となっていくという直感がある。

不安はゼロではないが、

公務員在職中に感じていた、泥舟とともに運命をともにするような恐怖からはすっきり解放され、

自分の気持ち一つでどんなことにも挑戦できるということに、今まで感じたことのない喜びを感じている。

仕事を辞めるにはかなりの勇気が要ると言う人が多い。

たしかにそうかもしれないが、

本来は、生活をより豊かにするために職に就いて働くのであり、

職に就かないと生きていけないとしたら、何かが間違っていると私は思う。

いつの間に組織の論理に雁字搦めになり、自由と活力を見失っていると感じているのなら、

いつでも気軽にそこから抜け出せるような社会であるべきと思う。

なんのスキルも資力もない私だが、軽い気持ちで飛び出してみた。

今のところは、思っていた以上に楽しくできそうな気がしている。