1/27のNY市場は久しぶりに大きく値を下げた。
ダウはこれで5日続落となり、東京市場の寄り付きも下げからのスタート。
下落要因は色々あるが、
コロナワクチンの効果や供給に世界中が不安を抱えている中、企業としても業績の見通しを立てづらい状況にあり、
過熱する市場への警戒感を背景に、
急激に買われてきた半導体や再生可能エネルギーなどの利益確定売りが目立っている。
少しまとまった下げがあると、すぐにバブル崩壊説などが出てきたりするが、
現状は、投資家の心理が大きくリスクオフに傾くような状況にはなく、
底値が崩れるほどの売りが出ることは考えにくい。
これからも中長期的に株価の上昇は続くと思う。
何故かと言えば、
いまだ世界の実体経済は沈んだままで、
失業者は減らず、長期金利も低い水準にある。
引き続き大規模な金融緩和政策が必要であり、
実体経済が回復しない限り、各国政府は株価が下がらないようあらゆる手を打ち続ける。
それしか選択肢がないのだ。
今の株価下落は、
あまりにもお金がだぶついてしまっていて、たわわに実った果実を切り落としただけのことであり、
木の幹や枝には生気が漲っている。
だから、またすぐに実をつける。
私はそう思っている。
だがこの生気は、
ハウスの中で過剰とも思える栄養を与えられているからこその生気であり、野生の逞しさとは違う。
突然、重い病に冒されるかもしれない。
枝が枯れ、幹そのものが腐り、多くの木が根こそぎ倒れてしまうかもしれない。
だが、それとて絶望ではない。
そこから新しい種が根を張り、養分を吸って成長していく。
リセットはいずれ起きることであり、来たら来たで、むしろ望ましいことだと思っている。