簿記検定を間近に控え練習問題をたくさん解いているのだが、ケアレスミスが目立つ。

子どもの頃から計算は比較的得意で、苦手意識もないのだが。。

例えば、取引を仕訳して作った試算表を検算してみると、必ずどこかズレている。

1~2箇所ならまだしも、5~6箇所違っていることも少なくない。

これだけ違っていると、間違いを探しだして修正するにも、想定の何倍もの時間がかかってしまう。

だんだん自分自身が信じられなくなり、焦るとさらにミスが増える悪循環を引き起こす。

なので、一度冷静に分析してみることにした。

まず、本番ではないという意識があるために、計算作業に丁寧さ慎重さを欠いているところがある。

これは、私が長期にわたる脳疲労状態から回復しきれていないため、できるだけストレスなく作業を進めたいという気持ちの現れでもある。

元々、計算の速度、精度ともに自信を持っているため、脳のリソースをできるだけ消費せずに成果を出そうとしているのだ。

この発想は悪いことではないが、少し注意力を落とし過ぎていたようだ。

注意力を高めることによって精度は確保されるだろうが、やたらと疲労の度合いが気になる。

そう、やたらと疲れることを気にしてしまう。

ここら辺が、まだ本来の自分ではないと感じるところだ。

長年にわたりストレスの多い環境で仕事を続けてきたが、ここ数年、心身に異変が表れるようになった。

脳疲労の蓄積がピークに達し、症状が強く出た時には、ごく単純なことを考えることさえ避けるようになっていた。

仕事中でも急に思考力が低下したり、集中力を持続させることが難しくなったりしていた。

そこで、

失いかけていた自信を回復するために、北海道観光マスター検定と簿記検定に挑戦することにした。

仕事以外のことでも、関心のあることであれば減退した意欲と潜在的能力を引き出せると考えたからだ。

北海道観光マスター検定はほぼ暗記ものだが、私は地歴が好きなので、興味深く勉強することができた。

脳疲労からの回復期にぴったりのリハビリ効果があり、一発で合格することができた。

北海道観光マスター検定で取り戻した自信を土台に、今は簿記に挑戦している。

簿記3級の理屈についてもスムーズに理解することができたので、さらに自信に繋がった。

理屈を自分のものにできたなら、あとは手を動かすだけである。

実際、簿記の問題を前にしても躊躇なく手は動く。

だが、意外にも精度が低い。こんなことになるとは思っていなかった。

自己評価では、現時点で思考力と理解力は8割方回復している。

まだ気分には多少のムラがあり、作業の速度が遅いこともあるが、日常生活において不自由を感じることはほとんどない。

また、課題に取り組み解決する力が戻ってきているという実感もある。

ただ、簿記のように決められた時間内に大量の処理を求められると、集中を持続させる必要があり、今の私には少々難しいところがあるようだ。

では、明日からどう考えどうすべきか。

疲れとかは気にせず、完璧な仕訳から完璧な試算表を作ってみようと思う。

もしかしたら、疲労を感じることなくできるかもしれない。

疲労することを怖がりすぎているだけかもしれない。

簿記のことは好きなので、これは自分自身を知ることのできるいいチャンスに違いない。

自分の状態を冷静に見極められるようになれただけでもよかったと思っている。

まあ、思いどおりには行かないかもしれない。

どうであれ悲観することはない。悲観しても仕方がない。いつもできることを楽しくやるだけだ。

もう闇雲に突っ走れるほど若くはない。無理をしてまた壊れてしまってはなんにもならない。

そのためにも常に自分の状態を知っておくべきだ。

能力は絶対ではない。年とともに衰えることもあるが、むしろ伸びるところもある。

環境や情勢が変われば、いくつになっても変わることができる。可能性は無限大にある。

思いがあるなら、自分自身で可能性を広げ、未来を切り開いていくしかない。

ケアレスミスも色んなことを教えてくれる。