激しい雷の後、ほどなくして昨日からの重苦しい雨が止んだ。

空が明るくなり、あっという間に地面が乾いてきた。

人間として生きているうちは、

暗くて苦しいと感じることがあっても、

朝は必ずやってくるし、止まない雨もない。

思うようにいかないことがほとんどだが、

いずれ雨は止み、空は明るくなる。

自然体でいれば、

道は拓ける。

自分の道を歩いて行けば、

しだいに覚悟ができてくる。

いずれ、覚悟に相応しい心と身体が作られていく。

そして困難も困難ではなくなる。

気がつけば同志が傍に居て、

励まし合い歩き続けることが、とにかく楽しくて仕方がなくなる。

だが、

スタートの根本理念が一緒でも、

途中で道が分かれることも少なくない。

余裕がなくなってきた時に、それが現れる。

一人一人、何を信じて歩くか。

人によっては、時にメンツを優先することもあるだろう。

誰の話も聞かず、

人を信じようとせず、

過去の自分にすがり、

思考を必要以上にシンプルにし、

不得意なことに目をつぶり、

自分の価値観とは違うものを遠ざけて走り続けようとする。

その人にとってはそうするしかないのだと思う。

傍にいたはずの人が、

一人、二人と離れていく。

負の感情も渦巻く。

不自然に意地を張り続けたり、失敗したと思えば、

その瞬間に失敗が確定するが、

どこからでも修正、やり直しは利く。

素直になれるか。

雨上がりの空を見上げるたび、

他人のことはともかく、自分は素直でありたいと思う。