4/7で岩見沢の積雪深がゼロになった。
空き地や庭先にはまだ残雪が見られるが、
ここ数日の雨と風で、車道、遊歩道、公園などの雪はほぼなくなった。
夜より昼の時間が長くなり、
暖かい陽射しとともに視界から雪が消えていくと、春を実感する。
雪深い北国は、冬から春になるとムードが大きく変わる。
大地に根づく草木たちが長い眠りから一斉に目覚めるような、大きなうねりのようなものを感じる。
そう言えば、
1990年以来乗り続けているオフロードバイク、DR250Sをまだ出していない。
この冬は息子のバイクを家の車庫に入れたため、
DRを馴染みのバイク屋に預けてある。
一通りの点検と整備をお願いし、明日迎えに行く。
30年来の相棒(DR)は、冬の間も何度となく私の夢に出てきている。
傷だらけのスイングアーム、
日焼けしてひび割れの増えたフェンダー、、
擦り減ったグリップ、、、
DRと私だけの、30年積み上げてきた時間、思い出は数知れず、
やつも私との再会を楽しみにしていると思う。
先日、
「生物は寝ている状態が常態であり、覚醒して活動するのは寝ている状態を維持するためにある。」という、面白い記事を目にした。
たしかにDRの出てくる夢は、私にとってこの上なく楽しいもので、
私は、このよろこびを維持するためにDRに乗り続けているのかもしれない。
「いい夢を見るために昼間の活動をしている。」
そんな風に思うところが私にはある。
この時期は、私の周りにも眠気を訴える人が目立つ。
楽しい夢の世界に居続けたいのだが、そこから追い出される感じだろうか。
私も、秋から半年くらい冬眠していたのかもしれない。と思うことがある。
おそらく季節が変わると、
夢を見続けるために、一仕事必要になるのだろう。
そこには苦悩とやりがいが同居している。
冬眠明けの熊も同じ気持ちだろうか。
春眠暁を覚えず。
今は、新しいものと古いものがごちゃ混ぜになった、
夢と現実の狭間で漂うのを楽しんでいる。