昨日は寝室を掃除して、数年ぶりの模様替えをした。

古い書類を思いきって捨て、

冬用の布団や衣類を片付け、寝床の向きを変えると部屋が広くなった。

置きっぱなしにしていた古いラジカセやスピーカーを再生させ、本棚の本の配置を入れ替えてみた。

なかなか気に入っている。

私は日頃から整理整頓している方だが、基本的に物をあまり捨てない。

若い頃はいくら物が多くても平気だったが、

最近は物が多いということをストレスに感じるようになっていた。

大事なことは、

モノと気を通わせることだと思っている。

使わないまま放置したり、存在そのものを忘れていると心が痛くなってくる。

古い書類やガラクタを捨てるにしても、必ず一つひとつ手にとってからにしている。

きっちり思い出し、

ケジメをつけてからお別れしている。

なかなかケジメがつかないこともある。

もしかしたら使えるかもしれない。

なんとかして再生させたいと、今も思う。

若い頃はお別れするのが下手くそだった。

どう考えても使い道がないのに、再生のアイデアが浮かぶまで、

お別れする気持ちにどうしてもなれなかった。

今は少し慣れてきたかもしれない。

古い書類やガラクタにもそれぞれに思い出が詰まっている。

友人の結婚式や職場のソフトボール大会の写真、子どもたちの落書き、古い目覚まし時計etc…。

懐かしさに浸ると同時に、

過去に決別し前に進んでいこうと思う。

一度にこんなにたくさんのお別れをしたのは初めてで、

そのせいか今は少し疲れている。

天気も気分もいいのに、家でグダグダしている。

何かやろうとしてもあまり集中できない。

テーマに沿ってブログを書こうとしても行き詰まってしまう。

市場の動向はほぼ目論見どおりで、目新しい情報がなくこれといってすることがない。

ぼんやりテレビを眺めていたら、大谷が3三振。

私のグダグダを、大谷にうつしてしまったみたいで少し申し訳ない気持ちになった。

かつてないくらいさっぱりした気分なのだが、

今は軽い疲れと戸惑いの中にいる。

サナギから成虫になり、羽根を乾かしている蝶のような気持ち。

次にぐっすり眠って目覚めたら、

新しい気分と体で、新しい仕事に向き合えるだろうか。