理想と現実の狭間を楽しむ

久しぶりに素振り用のマスコットバットを構えてみたが、首から左腕の痺れが酷くて姿勢を保てない。

頚椎ヘルニアの症状が強く、イメージどおりに体を使えない。

まず、打席に入って首をピッチャーの方に向けることが難しい。

無理なく自然体で打席に立つとしたら、かつてのヤクルトの八重樫のように全身をピッチャーに正対して構えるしかない。

そこまではなんとかごまかせても、

左腕が痺れているとグリップが上がらないから、流れの中で満足のいくトップを作ることができない。

だが、一度体に染み込ませてきたものがなくなることはない。

年齢とともに徐々にバランスが崩れてはいたが、その修正方法も身につけてきた。

私の場合、目を瞑って素振りを繰り返す。

目を瞑ると、イメージしている理想の体の動きと実際のスイングとの間の誤差がよくわかるので早く修正できる。

試合前日にこれをやっておくだけで全然違う。

こうしたことがどれだけできるかが、ここ数年のチェックポイント、バロメーターのようになっていたのだが、

今年に関しては誤差が大き過ぎるだけでなく、そもそもイメージどおりの体の使い方ができない。

症状が引けばまたできるようになるかもしれないが、今は自信がない。

だが、いつでも頭の中でイメージできて、高い精度で再現できていた自分のバッティングを忘れることはない。

このイメージは薄れていない。

昨夜はずっと、自分のバッティングをチェックしている夢を見ていた。

私は生まれ変わったらまた野球をやるような気がしている。

現世では下手の横好きでしかないが、不思議と野球を究めていくイメージがある。

少なくとも昨夜の夢の中ではやる気満々だった。

昨夜の夢では、

途中から体が動かないなりに野球をしている自分もいた。

年を取っても諦めていないと言うのが、なんとも気持ちがいい。

バッティングに限らず、理想と現実の間に埋められない差を感じることは少なくない。

だが、目を瞑り心静かにしているだけでも、たいていのことは理想に近づくことができる。

体が言うことを聞かなくなっても、その中で新しい理想をイメージできる。

来年の私は座頭市みたいな野球をしているかもしれない。

2件のコメント

    • コメントありがとうございます。80年代の特に武上、土橋時代は弱かったけど、見ていて楽しかったですね。私は八重樫と杉浦と尾花と梶間が好きでした(^^)

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