今年の夏はひどく暑い。

ここは北海道なのに、6月からずっと、お盆を過ぎても暑い。

昼だけでなく夜も暑いから、

日に日に疲労が蓄積し、仕事も手につかない。

やらなければいけないこと、、

某勉強会の会報作りとか、町内会の書類整理なども予定より大幅に遅れてしまっている。

自分の部屋を見渡すと、

友人から譲り受けたレコード、某保存会の古い資料、この夏から秋にあちこちで行われるイベントチラシなど、

とりあえず持ち帰った物が乱雑に置かれたままになっており、

夏バテでひどくパワーダウンしている私の、

処理能力をはるかに超えるモノの多さが、これまたストレスになっているようである。

こんなにグダグダな夏は生まれて初めてだが、

今朝は気持ち、少しだけ涼しく感じる。

自らのぐうたらさに嫌気がしていたのだが、

ちょっとだけヤル気が出ている。

何からやろうか。

まだ家の中は暑いので、洗濯物を片づけ、郵便局で封書を出してから、とんでんに来た。

天丼と蕎麦のセットにアイスコーヒーをつけた。

まず深呼吸して、

仕事が遅れていることのイライラから頭を切り替えることにした。

昨日までは、何をしていても、何もしていなくても、

美味しいものを食べている時でさえも、仕事のことなどを考えていたりしたが、

今この瞬間は、純粋に食事を楽しむのだ。

瞑想の感覚に近い。

「今、この瞬間を素直に生きる。」

先日、ふと思い出すようにして気づいたことがある。

3日前の夜、妻と息子と私は、今年2回目の家族キャンプをしていた。

以前は数時間かけて遠くのキャンプ場に行ったものだが、近年は車で30分程度の近場が多くなっている。

どこに行ったとしても、

テントを立て、火を起こし、ゆっくりした時間を愉しむ。

やることは同じ。

ドライブも楽しいが、それはキャンプの時である必要はない。

なので今回も近場のキャンプ場だったのだが、

そこに、仕事の縁で普段から親しくしている友人夫婦が遊びに来てくれた。

それが、、すごく楽しかったのだ。

友人夫婦は、寿司やらチキンやらステーキやら、びっくりするくらいたくさん持ってきてくれて、

燻製をしたり、巨大なマシュマロを炙ったり、

何を話していたのかあまり思いだせないのだが、

ハンモックチェアで仰向けになり、綺麗な星空を眺めたり、

とても楽しい時間を過ごした。

頭で、理屈であれこれ考えるのではなく、

夢中になってその場を楽しむ。

こうした時間の積み重ねが未来を作っていく、そう思ったのだ。

ひどい暑さにやられ、気持ちばかり焦っていた私だが、

友人夫婦にヒントをもらい、気持ちを切り替えようとしている。

とんでんの天丼も蕎麦もいつもより美味しく感じ、すごくありがたい感じがした。

店から出ると外はまだ蒸し暑いが、

季節とともに、私も少しずつ変わっていきたい。変わっていけるような気がしている。