岩見沢は雪が多いことで有名である。

あまりにも多いため、とんでもない山奥にあると思われていたりもするが、

札幌まで距離にして約40㎞。JRの特急や高速道で30分の通勤圏にある。

現在の人口は約78,000人。

かつて炭鉱が盛んだった頃から、

鉄道のマチとして大いに発展してきた空知の中心都市である。

札幌と旭川を結ぶ北海道の大動脈、国道12号線上にあり、道東や日高方面へ向かう国道234号の起点でもある。

新千歳空港へのアクセスもよく、まさに交通の要衝。

石狩川下流域に広がる広大な農地と、旧産炭地としての独特かつ魅力的な食文化をも併せ持ち、

近未来に少なくない可能性を秘める岩見沢。

その岩見沢が、この冬も圧倒的な雪に翻弄されている。

3日前の大晦日まではそこまで多くなかったのだが、

一昨日、元日の昼過ぎからなんとなく降り始め、

以降、降りっぱなしである。

積雪深ランキングや24時間降雪量などで岩見沢の名前が踊る。

全国には岩見沢よりも降っているところもあるにはあるが、

だいたいが山奥の温泉地など、そこまで人口の多くないところである。

岩見沢のようにそこそこの人口と経済活動がある場所でこれだけ降るのは珍しい。

それだけ地理的にも経済的にも重要な場所にあるということなのだが、

とにかく、降り出したら止まらない。

電車やバスはもちろん、道そのものがあっという間に無くなってしまうので本当にどこにも行けなくなる。

岩見沢の除雪ノウハウ、作業員の経験値はかなり高いのだが、

これだけ降られるとさすがに追いつかなくなる。

古い独居老人宅も多く、雪が降るたび心配になってくる。

魅力のあるマチだけに、

雪に負けない、若い人たちのエネルギーを活かしていきたいと、強く思う。

岩見沢には道の駅がない。

岩見沢の価値、ポテンシャルを再確認し、市内外に発信していくことによって、岩見沢の可能性を拡げていけると思っている。

炭鉱、鉄道など独特の歴史文化、スケールの大きな農業、豪雪を逆手に取った取り組みなど、

岩見沢のことを、もっと多くの人たちに知って欲しい。

そして、若い人たちが生き生きと躍動する、持続性のあるマチを作っていきたい。

道の駅は、岩見沢に新しい流れを作り出す起点になりうると思う。

このまま、なすすべなく若い力を流出させてしまうのではなく、

自然に思いつくこと、できることは、小さなことからでもやっていきたい。

今年の私はそんなことを考えている。