昨日、妻と息子と3人で苫小牧に行ってきた。

年明けとともに、岩見沢ではとんでもない雪が今も降り続いていて、

除けても除けても、呆れるほどにドカドカと加速度を増して積もっていく。

いい加減に嫌になり、半ば逃げ出すようにして岩見沢から脱出した。

道がなくなるほどの雪の量、降り方であり、

外に出たら最後、家に戻ってこれるかわからないくらいなのだが、

できるだけきれいに除雪して、

何かに突き動かされるようにして、苫小牧に向かった。

何故、苫小牧なのか。

比較的雪が少ないというのもあるが、

家族3人とも、大晦日に観た「孤独のグルメ」の残像が強く脳裏にあるからだ。

周囲は吹雪でホワイトアウト。

車のフロントの、真っ白なスクリーンに、

松重豊さん演じる井之頭五郎が食べていた、「カレーもやしラーメン定食」が映る。

栗山辺りから雪は降っておらず、積雪も少ない。

絵に描いたような穏やかな正月。

目指すは苫小牧の「味の五十番」。

(岩見沢から2時間ほどで)着いた!

やはりテレビの影響はかなりのもので、店の外まで行列ができている。

並ぶのが嫌いな私だが、今回ばかりは何時間でも、どんなに寒くても並ぶ。

30分ほどでテーブル席に案内された。

何を食べるかはここに来る前から決まっている。

「カレーもやしラーメン定食」の味噌こってり。

なんと、この日最後の「カレーもやしラーメン定食」。

ギリギリありつけて良かった。やはりみんな五郎のマネをしている。

熱々!冷えた身体が芯から温まる。カレーの味がすごくしっかりしている。

濃いめのカレースープから、ホッとするような、目玉焼き乗せご飯の美味いことと言ったらない。

この後、岩見沢までの帰り道でさらに酷い目(視界ゼロの猛吹雪)に遭ったのだが、

私たち家族3人の頭の中は、

今に至るまで熱々の「カレーもやしラーメン定食」に支配されたままであり、

それぞれ夢の中で「孤独のグルメ」の続編をやっている。

この後は、

千歳のジェラード、札幌で隠れ家的焼肉、厚田の寿司、小樽で鳥めんを笑笑