さっき、老人デイサービス利用者の送迎をして帰ってきた。

去年から毎週のようにやっている仕事だが、私は今とても新鮮な気持ちになっている。

今朝車に乗ってきた利用者の方々も明るい方ばかりで、女性を中心に車中はとても賑やかだった。

みなさん、乗り込むやいなや楽しそうに機関銃のように喋りまくる。

どっさり降った雪の話で盛り上がり、

「昔の車は寒くなるとすぐにバッテリーが上がってしまい、隣近所で助け合った。」、「私は車が好きで免許を取ったけど、女というだけでバカにされたこともあった。」

などと話す人がいて、

「次に生まれ変わったら男と女どっちがいいか?」となった。

「私は絶対、男に生まれてくるわよ!」と言い放つ、87歳の女性利用者さんがいた。

私が「どうして男がいいの?」と聞くと、

間髪入れずに「男に生まれて、私が世界中の女を最高に幸せにしてやるんだよ~」と、

会心の笑顔で話してくれた。

久々に脳天を貫かれたような衝撃を受けた。

もう、その時の顔が私の瞼の奥に焼き付いてしまって、

何故だかとても新鮮で、今も気分がいいのだ。

気の力とはすごいものだ。

毎日ややこしいことも多いけど、どうせなら明るく楽しい気分でいた方がいい。

あらためてそう思っている。