日本シリーズがつまらない。

子どもの頃は何日も前から楽しみで、まるで自分が監督になった気分で両チームの戦略を考えていたものだが、

今はシリーズが始まっていることさえ忘れている。

昨日の第3戦は、

19時過ぎに思い出してテレビをつけたが、どうも感情移入できない。

たまたま見ていた山田哲人のスリーランに少しだけ胸が熱くなったが、

試合展開そのものに関心が湧いてこず、ぼんやりと画面を眺めながら別のことを考えていた。

オリックスの4番頓宮の打席で、懐かしいブーマーの応援メロディが流れている。

そこから私は、YouTubeで昔の日本シリーズを引っ張り出していた。

まずブーマー。

ブーマーは1980年代の阪急の主砲。身長2メートルの大男でとにかくよく打った。1984年には3冠王にも輝いている。

1984年の広島との日本シリーズ。

山田久志、北別府学、福本豊、山本浩司、衣笠祥雄、蓑田浩司、高橋慶彦ら往年の名選手がキラキラしている。

さらに1982年のシリーズへ飛ぶ。

中日ドラゴンズ対西武ライオンズ。

田尾安志、平野謙、モッカ、谷沢健一、大島康徳、宇野勝、中尾、孝義、小松辰雄、鈴木孝政、牛島和彦、、

東尾修、高橋直樹、杉本正、田淵幸一、スティーブ、石毛宏典、山崎裕之、、

中日ファンの私は当時13歳。恐竜打線に熱狂していた。

だが西武のエース東尾を打てない。東尾が憎たらしくて仕方がなかった。

「石ころ事件」が起きたのもこの年だった。

1981年の巨人と日ハムの大沢親分、1980年の広島と近鉄の江夏を経由して、

1978年のヤクルトと阪急のシリーズに行き着いた。

ヤクルトは、松岡弘、大矢明彦、大杉勝男、マニエル、若松勉、、

阪急は、山田久志、今井雄太郎、マルカーノ、福本豊、加藤秀司、、

大杉の疑惑のホームランで有名な年だ。

私にはあの年のヤクルトのエース松岡弘の姿が強烈に刻まれている。

当時の私は少年野球チームでキャッチャーをしていたが、

数年後には松岡のようなピッチャーとバッテリーを組んで、甲子園で活躍するのだと妄想していた。

といった感じで、

今、目の前で行われている日本シリーズに没入できない笑笑

今の野球にもさまざまなドラマがある。

野球そのもののレベルも上がっている。

だが、人間臭さが薄れているように感じているのは私だけだろうか。

惹きつけられるものが、、ない。

テレビを見ていても実況や解説者の話題や話し方にも遊びが少なく、

全体のムードに華やかさがなくなっているように思う。

ここ数年、ワンサイドな結果に終わることが多かったことも関係しているだろうか。