今日はある行事に引率スタッフとして参加しており、

貸切バスで高速に乗り小樽へ向かっている。

昨日に続き素晴らしい天気で気持ちが良い。

午前中は小樽水族館を見学し、

ホテルビュッフェでランチ、その後散策と買い物を楽しむ予定である。

コロナになってからも何度か小樽に行ってはいるが、

ほとんどが素通りで、長時間滞在は本当に久しぶりである。

車窓からぼんやり外の景色を眺めていたら。

28年前のゴールデンウィークに小樽水族館でアントニオ猪木を見かけたことを思い出した。

あの時の猪木は、

今の私より2つ若い51歳。

とにかくデカくて、強いオーラが漲っていて、もの凄くツヤツヤしていた。

一方、当時の私は25歳。

駆け寄って闘魂注入をせがむ度胸もなく、

遠巻きに、

幾重もの人集りから頭2つくらい抜き出ていた猪木の大きな顔を眺めていた。

やけによく覚えている。

顔の色やシワまでまざまざと思い出される。

28年も前のことなのに、あの時の猪木の迫力が強烈に胸に迫ってくる。

これは、いったいなんだ?!

「猪木、ボンバイエ!猪木、ボンバイエ!」

弱虫とまでは思わないが、

なんだか、グズグズしている自分がもどかしくなってきた。

ボンバイエ!は、

アフリカのコンゴのある民族の言葉で、

「やっちまえ!」という意味である。

敵は、たしかに自分の中にある。

勝手に、胸の中に「ゆたか、ボンバイエ!」

の声が鳴り始めた。

あの、猪木入場の時と同じリズムで。

音はまだ小さいが、

ボレロのようにだんだん大きくなってくるような感じがしている。

28年前の猪木から闘魂注入?!