雨垂れの音で目が覚めた。

さっきまで見ていた夢もなかなかに心地よいものであったが、

それはそれとして、今朝も起きたらすぐにやりたいことがある。

夢の残像を振り払うようにして時計を見ると、2022年10月10日。

「スポーツの日」だが、あいにくの雨予報。やはり今日は家の中で仕事をする。

そう思った瞬間、さっきまで見ていた夢がどんな夢だったか忘れている。

数日前から手掛けている最優先課題の一つ、「部屋の断捨離」を続けながら考えごとをしている。

まだ少し早いが、今年一年を振り返っている。

9月いっぱいで、

私はある仕事を辞めた。

そして、運営に携わっている野球独立リーグの公式戦全日程が終了した。

ここまで、

土曜も日曜も、夜も昼もなく、本当に息つく暇もなく、一気に駆け抜けてきた。

さすがに心も身体も疲れており、

まずは深呼吸して、強張った心と身体をほぐす。

これこそが、今の私がなすべきことだ。

ありがたいことに、今年も色々なことを経験することができた。

荒波に揉まれ、

たくさんの複雑な感情にも揺さぶられ、

その中で、今、自分が進むべき道がくっきり見えていることに気づく。

飛び込んでみないとわからないことばかりだ。

今は、頭で考えなくても、

この体が、進むべき方向へ迷いなく勝手に向かっていくのがわかる。

こんな風になれただけで、

「ああ、良かったな。」と、思う。

そして、たくさんの奇跡的な出会いと別れに感謝せずにいられない。

人間関係は大切だが、

関わり続けることに本質的な価値があるのではなく、

いただいた縁に感謝する気持ちと、

揺るぎないリスペクトする心。

これらを持ち続けることだと、あらためて思う。

どの人間関係もそのバランスは常に揺らいでいる。

離れるしかないことも少なくない。

それは悲しいことではなく、互いに次のステージに進む時が来たということであり、

別れの辛さ悲しさ、執着する心、これらを自然に凌駕する心地よさに気づけるなら、

とても幸せだと思う。

目の前に、知らない道の入口がある。

とてもワクワクする。

断捨離とともに、私の新しい挑戦が始まる。