目覚めてすぐに外を見ると、うっすらと雪が積もっている。

6時前はまだ薄暗く、一瞬、冬が逆戻りしてきたような感覚に包まれるが、

日が登るとともに、あっという間に路面を覆っていた新雪がとけだす。

来週には春分の日を迎え、昼の時間の方が長くなる。今日から春の甲子園も始まる。

三寒四温。冬から春へ。

季節の変わり目には気分が変わりやすくなるが、

株価チャートのようにジグザグしながらも上昇期待の膨らむこの季節が私は好きである。

ウクライナ情勢は水面下で色々なことが起きているとしても膠着しているようであり、

世界経済はすでに地政学的リスクをも折り込み、物価上昇対策に集中している、ように見える。

だが、上向きに感じていてもいつ何が起こるかわからない。

世の中に「絶対」というものは存在しない。

リスクを感じながら、ごまかしたり目を背けることなく、

あらゆる可能性を引き受け、「今」この瞬間を重ねていくしかない。

今年に入ってから金融資産の価値が下がり続けてきたが、

この一週間でかなり持ち直している。

株価の上昇は一般には「良いこと」だが、

私はいいとも悪いとも思っていない。

世界全体にアンテナを張る目的で投資しているのであり、

株価の上下動は私にはどうにもできないこと。

上がった、下がった、だけでなく、

今、どうしてそのような動きをしているのか、

これからどうなっていくのか、

そうしたことを感じとるのが楽しいのであり、

このリスクを自然体で引き受ける感じが、私は好きである。

私たちの世界は常に動いている。

季節や時間帯、地域ごとに複雑な事情があり、人々は時に感情的にもなる。

常識もルールも一定ではない。

私たちはその中で生きていくしかない。

この世界に生きる以上、その中で楽しんでいきたいと思う。

リスクを引き受けることを楽しまなきゃ。