先日の東京と埼玉では、たくさんの刺激を受けて帰ってきた。
何をするにせよ、もちろん細かいことも大切だが、
やはり根本がしっかりしていないと何事も始まらない。
例えば、
北海道で野球の独立リーグを運営していくにしても、根っことなる理念が問われる。
理念がなければいずれ立ち行かなくなる。
あればいいというものでもなく、
思いと行動が一致し、筋道が通っている必要がある。
筋が通らないものは、理念になりえない。
取って付けたようなものや、無理をして作り上げたものはいずれ続かなくなる。
一貫した信念のような、意地にならずとも、自然に振る舞う中にも滲んでくるもの。
そうしたものが、常に周りから見られている。
おそらく、誰にでもできることではない。
今の私にも直感がある。
北海道ベースボールリーグには揺るぎない理念、信念があり、
いずれ多くの人の理解と共感が巨大な束となり、そのうねり、パワーが増幅されていく。
そう確信している。
だからこそ、今回の出張でも、いくつかの強力な「理念」に触れる機会に恵まれたのだと思う。
そこにはビリビリするような厳しさも感じている。

これは、徳川将軍家に剣の作法の指南役として仕えたことで有名な柳生家の家訓。
今の私にも感じ取る縁があれば、見落としている縁もある。
すべての縁を引き受けることはできないし、私もその時にできることをするだけだ。
能力や事情はそれぞれだが、
周りがどうだとか、
他と比べてどこまでできるかとかではなく、自分自身ができるところまでやるか否か。
楽しくなければできないし、
本気でなければ共感されない。
本気で取り組み、それが楽しければ、
一つの縁が次々と新しい縁を呼び起こし、
やがて大きな束となり、
そのうねりが、未来をも突き動かしていく。
自分は何をどうしたいのか。そのために何をすべきなのか。
あらためて自問している。