先日、岩見沢駅から久しぶりに電車に乗った。

考えてみると、コロナが広がってから普段の移動はほぼ100%車になっている。

用事で東京や関西に行った時には電車も使うが、道内でJRを利用したのは約2年ぶりだ。

以前と比べ、学生、特に高校生の割合が高い。

会社員、ビジネスマンの往来が大幅に少なくなっている。

一番奥のホームから、岩見沢発滝川行きの普通電車に乗り込む。

乗客が少ないので余裕で窓際の席につく。

岩見沢から峰延(みねのぶ)、光珠内(こうしゅない)を経て、美唄まで440円。わずか14分。

車より速く、本が読めたりする。車窓からの景色も良い。

今更ながら「鉄道も良い」と思った。

だが、JR北海道が路線を維持するのは簡単ではない。

とにかく利用客が少ない。

札幌と旭川を結ぶ北海道の大動脈、函館本線でさえこうなのだ。

美唄もそこそこの規模の町だが、

この駅の改札はSuicaなどのICカードが使えない。

ICカードが使えるのは今も札幌近郊の駅に限られている。

いずれはほとんどの地域でICカードが利用できるようになると思っていたが、

これ以上はエリアは広がらないのではないか。

コロナを機に地域社会も大きく変わる。

寂しい気持ちもあるが、現実に起きていることは冷静に受けとめるしかない。

残念なことばかりではなく、新しい可能性やチャンスも見えてきている。

変化をみんなで楽しめる社会が、すぐそこまで来ている。