菅政権の支持率がひどいことになっているが、

こうなると思っていた人はかなりいたし、おそらく菅総理本人も予想していた事態だと思う。

オリパラありき、ワクチンに過度な期待をかける姿勢も、無理なものは無理だ。

政府はそれでも押し切ろうと腹に決め、ここまでやってきた。

問題はこれからどうするか。

総選挙に向けて世論をどう誘導するか。

政治家たちの多くはそう考えるし、すでに各々の腹も決まっているだろう。

今の菅政権を見ていても明らかである。

政治の力は絶大だが、

そこに社会を変える力は存在しない。

事実上、この世の大半は惰性で動いている。

みんながダメだとわかっていても、誰も止められない。

だが、諦めてはいけないと思う。

そこを変えていく可能性があるとすれば、やはり私たち国民である。

オリパラ後の政治家やマスコミがどう動くかは、過去の歴史からも大凡の見当がつく。

ここで私たち国民が今までどおりの思考と行動を続けるのなら、

これからも今までどおりでしかない。

ただ文句を言うだけでは変わらない。

そんなことには政治家は慣れっこで、屁とも思っていない。

何を言われようと口先だけでその場をしのげば、政府がやろうと思えばなんだってやってきたのだ。

復興五輪とか、安全安心とか、ワクチンさえ普及すればとか、

もっともらしく適当なことを言っておけば、何を言われようと彼らは平気なのだ。

それでは困ると思うなら、本気で流れを変えればいい。

望ましいと思う姿から逆算して物事を考え、理に適った行動をするしかない。

だがこの作業はかなり面倒。

ほとんどの人は変わらない。周りが変わってからそこに乗っかろうという人がほとんどだ。

そう考えると絶望的な気持ちになるが、

それでも諦めるわけにはいかない。

今は、諦めることに疲れ果てた人が増えてきている。

少し考えてみればわかることだが、今が楽しくなければ諦めることなどできないのだ。

ここにきて政治に目を向ける人が増えている。

投票するだけでなく、

一人ひとりが自由に意見を述べるようなムードになればいい。

政府は国民をナメて、国民は政府にナメられ続けてきた。

こんな関係は長続きするわけがない。

今のような政府のあり方はいずれ破綻する。

新しくよりよい形を作り出すチャンスだ。

大事なのは、

何を主張するかよりも、

誰であれ、どこからでも、自由に意見を表明できる社会へ向かうことではないだろうか。

多くの人がそこをイメージするだけで社会は劇的に変わっていく。