この週末も家族で富良野に入り、富良野ブルーリッジの運営スタッフとしてネット裏のブースに詰めている。

先週は妻と2人で来たが、昨日(7/17)は息子も一緒。

息子は高校まで野球部で、スコアラーの経験もある。

ネット裏は相変わらずドタバタしている。

記録員、場内アナウンス、YouTube配信など、やることは多いが人手が足りておらず、とにかく大変。

私は先週に続きスコアラーのつもりでいたのだが、

球場にきてみたら、「スコアは息子に任せて、YouTubeライブの実況をやってくれないか?」となった。

私には実況の経験などないが、

周りを見渡すと、ここはやるしかない。

しっかり準備してからチャレンジしたかったが、そんなことを言ってる場合ではない。

狭い放送ブースの最前列は既に機材やウグイス嬢の席で埋め尽くされている。

わずかに作りだした少し後方のスペースにパイプ椅子が置かれ、私はそこに座って喋ることになった。

まず、視界が悪い。

右翼左翼のポール際は死角になっていて、そこで体をひねってみても、、見えない(笑)

あまりに陽射しが強いためブラインドが深く下げられ、高低の視界も狭くなっている。

放送ブースの窓ガラスには汚れがあり、窓の前にはカメラなども置かれ、

何度もボールそのものを見失ってしまう。

とにかく試合全体の状況把握が難しい。

私はまだ選手の顔や名前もうろ覚えで、

手元にデータや資料を置くこともできず、

試合の流れの中で選手の個性や様々なデータをもとに、攻撃側、守備側それぞれの戦術などについても触れていきたいのだが、

私自身が???になってしまい、喋りたくても喋れない。

諸事情により攻守交代や場内放送時には音声を挟めないため、プレーを後から追いかけるような実況しかできず、

試合全体を俯瞰し、その流れを視聴者に伝えるような話は、、できなかった。

だがとても楽しかった。

いきなりこのような役が回ってくるとは思っておらず、面食らったが、

とても刺激的でもっとやってみたいと思った。

YouTubeなどのやり方しだいではファンを増やしたり、様々な可能性を広げることができる。

目指す姿、改善すべきことが明らかになれば、そこに向かって少しずつでも前進していけばよい。

昨日は歯がゆい思いをしたが、

この経験をバネに、より良いものを作り上げていけばいい。そう思っている。

今日も富良野でブルーリッジのホームゲームがある。

首位を走る石狩レッドフェニックスを迎え、13:30試合開始。

これからもそこにいる人たちの中で作り上げていくしかない。

私は、状況しだいではスコアをつけながら実況をもやる覚悟でいる。

スコアをつけるだけでも余裕を失うことがあるのでハードルが高いが、やってできないことではないと思っている。

昨日の反省を踏まえ、挑戦してみたい。

一度に理想的な環境は整わない。すぐに力が身につくこともない。今日も色々なことがあるだろう。

無理せず、その時にできることを、仲間たちと楽しみながら積み重ねていきたい。

この年になってもなお、好きな野球に携わり、新しい挑戦ができるのはとてもありがたい。

あらためて全ての縁に感謝している。