西武の松坂大輔が今季限りで現役を引退するとのニュースが飛び込んできた。

そう言えば、数日前から松坂のことを思い出していた。

実は私、8年ほど前から頸椎ヘルニアを患っていて、首から両腕の指先にかけて痛みや痺れがある。

症状にはムラがあり、数ヶ月平気な時もあるのだが、突然激痛が走ったり、痺れで指先を器用に扱えなくなることがある。

ここ数ヶ月は症状が鎮まっていたのだが、7月になってからまた痺れが強くなっている。

それで松坂のことを思い出していた。

松坂はちょうど一年前に頸椎の手術を受け、再起を目指していたが、練習を再開できないでいるようだった。

松坂と私は同じではないが、なんとなく気持ちがわかるような気がするのだ。

私は書道が好きだが、指先の巧緻性が低下していると思いどおりに筆を操れない。

たまに息子とキャッチボールをしていても指先でボールに回転を加えることができず、昔のようにボールを投げている気がしない。

これが現実だし、受け入れていくしかないのだが、

書道も野球も趣味として長く続けるつもりでいたので、いまも複雑な気持ちでいる。

私でさえこんな気持ちでいるのだから、

野球に人生をかけてきた松坂の苦しみは相当なものがあるのではないかと、そう思っていた。

なんとかしてもう一度マウンドに上がりたいはずだ。

松坂は野球を辞めたらどうするのだろう。

人生の全てをかけてここまでやってきたと思うので、気持ちを切り替えていくのは簡単ではないと思うが、

今後に期待したい。

苦しみを乗り越えてきたからこそ強くなった姿を、我々に見せて欲しい。