さっき、残念なことがあった。

大学ゼミの同期の集まりが今も続いていて、それ自体はとてもいいことなのだが、

幹事の人と昔からウマが合わない。

彼と私は感性や思考パターンがかけ離れているので、何をしてもしなくても万事かみ合わない。

25年以上も幹事を務めてくれたことには素直に感謝しているが、

彼と関わるたびにストレスを感じる。

決定的に決裂したことはないが、若い頃には何度か衝突した記憶がある。

悪口は言いたくないので基本的に私の胸の中に収めているが、

おそらく、違和感を覚えているのは私だけではないと思う。

幹事をしてくれるのはありがたいのだが、私から見ると独善的で人の気持ちへの配慮がなく、

いちいち腹が立つ。

普通なら何年か幹事をやったら他の人と交代すると思うが、

頼みもしないのに28年もの間、幹事の座を手放さない。

年に一度しか会わないから我慢できているが、

(私から見ると)ヘンテコリンな連絡が来るたび、残念な気持ちになる。

今朝方、彼はメンバーにある通知を流してきた。

要約すると、

「コロナの状況によっては今年中に集まる可能性もあるから、ワクチンの接種状況について個別にヒアリングさせて欲しい。」と書かれている。

このようなやり方は私の感覚ではとうてい考えられない。

ワクチン接種については体質や社会的な役割など個々の事情で判断が分かれる。

理由だけでなく「接種をする、しない。」ということ自体、誰にも話したくないと考えている人も大勢いる。

メンバーがそんなことを気にしない人ばかりとは限らない。

ワクチンの変異株への有効性、社会的位置づけも定かではない中、何故このようなタイミングで、

そもそもどんな目的で、何の権限でデリケートな個人情報を集めようと思いつくのか。

もし「接種はしない。」と答えたら、幹事である彼の一存でゼミ会への参加を止められてしまうのか。

幹事の彼にそのつもりがなくても、読む側にはそうした懸念が頭に浮かんできてしまう。

彼だけにそこをやんわりと指摘したのだが、

なんと、逆ギレされてしまった。

「理由を細かく聴き出すつもりがないから問題ない。」などと言い張り、

私に対して「読解力が足りない。文をきちんと読んでから意見せよ。」とまで言ってきた(笑)

彼にはこれ以上何を言っても伝わらないと感じたので、私は穏便に引き上げた。

彼には図星だったのかもしれない。

私とは学生時代からギクシャクしていたので、どうしても素直になれないのかもしれない。

50歳にもなってそれはどうかと思うが。。

いや、もしかしたら、彼としては本当に問題を感じていないのかもしれない。

とにかく、もう彼には何も言う気がしなくなった。

彼が間違っていて私が正しいと言いたいわけではない。

誰も悪くなくても意見がすり合わないこともある。

良くても悪くても、

長く関わっていこうと思うのなら、どのようにして関係のバランスを取っていくかを、建設的に考えるだけのことだ。

今までは、

互いに年を取れば、100%理解しあえなくても、

悪意に取られたり逆ギレされることは減るだろうと、淡い期待を抱いていたが、

今回でほぼ諦めがついた。

はっきり言って、私としては不快であり、

これから先、関わり合おうと思わない。

彼に限らず、この年になると諦める人間関係がいくつか出てくる。

残念な気持も多少はあるが、

諦めることによって自分の居場所がより明確になり、やりたいことに専念できる。

わざわざ意識しているわけではないが、たぶんこれが自分の道なのだろう。