今朝も大谷の所属するエンゼルスの試合があった。

野球狂の私がテレビに釘付けになるのは確実で、午前中の仕事は諦めていた。

今日の大谷はヤンキース戦に投手として先発登板。しかも打順は1番。

大リーグの長い歴史の中でも1番ピッチャーの先発起用はほとんど例がない。

数十年前にシーズン終盤に投手ではない野手が「1番ピッチャー」として何度か出場したのを除くと、

先発投手が1番打者としてスターティングメンバーに名を連ねるのは120年前にまで遡るという。

投げる方も打つ方も期待が大きい。

今日の大谷はどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

注目の初回、ゴセリンの2ランで2点のリードをもらった大谷がマウンドに登る。

だが、明らかに調子がよくない。

ストレートの球速はそこそこだが、コントロールがほとんどできていない。

リリースポイントがバラバラで、投げた瞬間ストライクゾーンから外れてしまう球が目立つ。

スライダーのコントロールも悪い。甘くなりそうで怖い。

逆ダマが多く、際どい球も球審にことごとくボールと判定されてしまう。

先頭のルメイヒューから三者連続四球で無死満塁となり。

4番スタントン、5番トーレスとともに追い込んでから連続で三遊間を割られ、あっという間に同点。

6番のオドル、7番アンドゥハーにはスプリットを混ぜて二死を奪うが、

8番フレイジャーに死球、9番ガードナーに押し出し四球を与えたところで降板となった。

降板後は守備につかずそのままベンチに下がってしまった。

急遽リリーフしたスレイガースも打たれ、

今日の投手大谷は、投球数41、投球回2/3、2安打、5四死球で自責点7。

良いピッチングを見られなかっただけでなく、

打つ方もせっかく1番に起用されたのに、初回の1打席(中飛)だけで終わってしまったのが残念でならない。

早々に大谷がいなくなってしまったので、すっかり興ざめしてしまった。

ヤンキースタジア厶に詰めかけたファンも残念だったのではないか。

期待が大きかったので非常に悔しいが、

大谷はもう気持ちを切り替えているはずだ。

昼まで試合を見るつもりでいたが、テレビを消した。

大谷と同じかそれ以上に、今の私も試練に立たされている。

試練、逆境を乗り越えていくことにこそ醍醐味がある。

大谷は今、どんな気持ちでいるのだろう。

私もなんだかワクワクしてくる。