大谷がまた打った。しかも27、28号と2打席連発。ついにホームランダービー単独トップに躍り出た。

明日は投手として先発予定の大谷。投げることに専念してもらいたいという思いもあるが、

これだけ打撃の調子が良いと、打線から大谷を外すのは難しい。

投手として期待される貢献よりも、打席に立つ機会を失うことのデメリットの方が大きいと感じる人もいると思う。

こんなことを考えさせる選手には今まで出会ったことがない。

打っても投げても走っても、圧倒的に突き抜けたものを感じる。

何十年も前から見慣れた野球のはずが、

大谷を見ていると全てが新鮮に感じる。

これまでの常識を突き破り、想像もしていなかった世界を自在に駆け巡る。

野球に限らずこの世界には無限の可能性があるのだろう。

チーム79試合目で28本ということは、年間162試合に換算するとシーズン終了時には57本に達する。

今日の試合を終えると残り83試合。

ここから打者に専念していけば、

打率.300、50本塁打、120打点、30盗塁を普通に期待できそうだが、

大谷には投手としての役割もある。

常識的な発想に立てば、休みを取りながら二刀流を進めていくことになり、

他の選手と比べ、どうしても打席数や登板数が少なくなってしまうのだが、

ファンとしては、打者としても投手としても高いレベルの数字を期待してしまう。

打者として、打率.300、50本塁打、100打点、30盗塁。

投手として、規定投球回を超え、10勝、200奪三振、防御率2.50。

これら全ての同時達成を夢見てしまう。

現時点では投手としてのハードルが高く見えるが、目指して欲しい。今の大谷ならできそうな気がする。