今朝は岩見沢SL保存会による保存車輌の清掃作業に参加してきた。

岩見沢は鉄道の町。

空知は炭鉱で採れた大量の石炭を運び出すため、早くから鉄道網が発達した歴史を持つ。

エネルギー革命により空知の炭鉱も次々と閉山となり、人口は最盛期の3分の1にまで減ってしまったが、

今もなお、人々の心には往時の記憶が強く刻まれている。

かつての国鉄マンらが中心となり、地域に残るSLや鉄道関連の施設などが大切に保存されてきたが、

保存会メンバーの高齢化が進み、車輌の清掃や補修作業できる人が少なくなっている。

私は以前から保存会に関心があったので、思いきって門を叩いてみた。

新参者の私を自然体で迎え入れてくれ、とても楽しい時間を過ごすことができた。

SLに関連した本を読んだり、展示物をなんとなく眺めたことはあるが、

実際に使われていた車輌を目の前に、元機関士さんたちから蒸気機関の仕組みを教えてもらったのは初めてである。

目をキラキラ輝かせ、

SLと会話をするようにして、細部まで丁寧に磨きながら、

満面の笑顔で色々と教えてくれたことに感動している。

SLが走ることはもうない。

だが私は、このSLに強い魂を感じた。

たくさんの人の思いが込められている。

空知に花開いた鉄道の歴史と文化。

しっかりとかみしめ、次世代に伝え残していきたい。