昨日、久しぶりに学生時代の寮の先輩と会ってきた。

コロナ病棟に入院し、回復したばかりの今の私は、

体内のウィルスがほぼ消滅しているという病院のお墨付きがあり、

なおかつ、コロナウィルスに対するフレッシュな抗体がある可能性が高い。

おそらくだが、

人にうつしたり、うつされたりする可能性が比較的低い状況にある。

どんな状況であれマスクや手指の消毒など感染予防対策を緩めることはないが、

今はある意味、人と会うチャンスなのかもしれないと思っている。

先輩もそう思ってくれていたようで、今回は先輩の方から声をかけてくれた。

めちゃくちゃ嬉しかった。

思い返してみれば、去年から家族以外の人とほとんど会っていない。

もう誰とも会わないのが当たり前で、この状況にすっかり慣れていると思っていたのだが、

知らず知らずのうちに、心の負担となっていたことに気づく。

先輩の顔を見た瞬間、

少し泣きそうになるくらい嬉しかった。

そして、柄にもなくたくさん喋った。

久しぶりに会えた先輩に聞きたいことがたくさんあったが、

先輩も、私の話を聞きたいと思ってくれていたようである。

私が去年の3月に公務員を早期退職してから1年2ヶ月が経ったが、

コロナ禍で思うように仕事ができていない中、普段私がどうしているか、どんなことを考えているのかや、

コロナ病棟に入院していた時のことなどについて、

引き出されるようにしてたくさん喋った。

喋りながら、

「自分はこんなことを考えていたのか。」と驚くこともいくつかあった。

不安や希望、色んなものが複雑に混じり合っている。

今こうしている時も、先輩やたくさんの人に支えられているのだなと、

あらためてそう思った。

コロナの終息はいまだ見込めず、相変わらず制約の多い日々が続くが、

身近なところで細やかな悦びを見つけ、

感謝し、支え合いながら、

今出来ることを地道に積み上げていきたい。

人生においてほとんどのことは思いどおりにはならないが、

だいたいのことは思ったとおりになる。

やりたいこと、目指すところがあるなら、

小さな実践を重ねて、欲しい現実を手元に引き寄せるしかない。

未来は自分の力で変えることができる。

何だか力が湧いてきた。

先輩、ありがとうございました。