一週間ほど前からファスティングを始めている。
ファスティングは「断食」を意味するが、
私の目的は体内の掃除をし、体本来の代謝や免疫機能を回復し、その状態を維持することにある。
だから、ある時から急に何も食べなくなるとか、数字的な目標や制約を設けるといったようなことはしない。
将来あるべき姿に向かって何年もかけて心と体の状態を整えていくことをイメージしている。
私は元来太りやすい。
特に冬になり雪に閉ざされてしまうと、運動不足のストレスから過食になりやすい。
冬場は楽しいクリスマスや正月があるのでなおさらである。
冬に太ることを繰り返してきたが、
50歳を過ぎてくるとだんだん苦しくなってくる。
若い頃はたくさん食べてもすぐに消化されたが、
今は半日経ってもおなかがすっきりしないこともある。
おなかが動いていない感じ。
動きが悪いだけでなく、いつも疲れている。
いつまで経ってもおなかが減らない。疲れが抜けない。
だが、時間になり食事が用意されると、おなかが減っていないのに食べてしまう。
そして胃腸はさらに疲れていく。
胃腸だけでなく全身から疲れが抜けず、頭の働きも鈍くなる。
調子が良くないから機嫌が悪くなり、そのイライラでまた食べてしまう。
そうした悪循環を繰り返してきた。
若いうちは気にならなかったことだが、今は違う。
体が苦しいと生活の質が下がってしまうし、
このまま同じことを繰り返していたら、いずれ倒れてしまうのではないかと思うようになった。
正月に初詣で引いた御神籤に「健康上のトラブルに気をつけよ。」と書かれていた。
それを見て、私なりに決意が固まった感じがある。
だが人の習慣や気持ちは簡単には変わらない。
無理やり方向転換しようとすると無理がかかり、反動で余計におかしなことにもなりかねない。
だから、
将来のなりたい自分の姿をイメージし、そこに無理なく近づけていくことを心がけている。
御神籤を引いてからも、
正月料理は好きな時に好きなだけ食べた。
雪に閉ざされ、なかなか外に出る気持ちにならず、雪かき以外は特に体を動かすこともなかった。
機会があれば家族や友人たちとぞんぶんに外食を楽しんでいる。
当然のことだが、太ってきた。
自分史上最高体重を更新してきた。
そして、
心の底から体質を改善させたいと思った。
雪がとけ暖かくなり、
日の出とともに目が覚め、外で体を動かすようになった。
日中に活動していると夜には自然と眠くなる。
一日にリズムができるとより熟睡できるようで、
朝の目覚めがよくなる。
朝日を浴び、少し散歩するだけでおなかが動き出す。
おなかが動くと気持ちがいい。
空腹感を感じるようになると、体が軽くなり頭も冴えてくる。
全身から疲れが取り除かれていく。
おなかが減ってから食べると何でも美味しく感じる。
この感覚が心地良いから、おなかが減るまで食べなくなる。
ここにきて良い循環が始まっている。
家族の理解と協力を得られているのも大きい。
妻の協力により、徐々に夕食から炭水化物を減らすことができてきている。
私は炭水化物を敵視しない。
50年以上も食べてきたのたから、急に断つのは無理がかかる。
おなかが減って、食べたくなったらラーメンでもカレーでも何でも食べる。
体のリズムと機能さえ戻れば問題ない。
食べながら蓄積した脂肪を燃やしていく。
体に蓄積されてきた脂肪が燃えていくと、その過程で毒素や老廃物も排出されていく。
代謝が活発になり、免疫が働くようになった時、どんな気持ちになるのか楽しみでいる。
睡眠、散歩、食事。
目標や制約を設けて自らに苦行を強いるのではなく、
快適さを追求する中で、心と体を最適化していきたい。
これが私の今年の目標である。