渡り鳥の寄留地、宮島沼

渡り鳥の寄留地として有名な宮島沼に来てみたが、、

まだ一面氷に覆われている。

渡り鳥たちがここをねぐらにするようになるのはもう少し先になりそうである。

ちょうど1年前、

3月末には4万羽以上のマガンがひしめき合っていたのを思い出している。

渡り鳥自体はやってきている。

朝早い時間に空を見上げると、隊列を組んだガンや白鳥の群れがいくつも飛んでいる。

鳥たちは明らかに宮島沼を気にしていて、

時々偵察に来ているが、今は他の場所で羽根を休めている。

ここらは北海道最大の河川である石狩川の流域。

かつては雪解けや大雨が降るたびに蛇行する石狩川が大規模な氾濫を繰り返していた。

年中乾くことのない広大な湿地帯。

典型的な泥炭湿地のため、耕作に適さない地域と言われてきたが、

河川改修と耕地改良が進んだ今では有数の稲作地帯となっている。

人間が自分たちに都合よく大地を改造してきたわけだが、

鳥たちにしてみれば、酷く窮屈な思いをしているに違いない。

昔は宮島沼に限らず一帯が湿地帯であったのが、

今は宮島沼に集中するしかない。

この狭い沼に何万羽も集まれば壮観である。

その景色は私たちを楽しませてくれているが、宮島沼に渡り鳥が集中することは必ずしも自然なことではないのだ。

周囲の水田から流入する土砂と鳥たちの大量の糞が堆積し、

かつて170cm以上あった水深が、今は50cmを切っている。

沼は、狭く、浅くなり、

年々水質も悪化している。

50年後には宮島沼は完全に干上がってしまうとも言われている。

複数の環境保全事業が展開されているが、100年後の宮島沼はどうなっているだろうか。

私たち大人よりも、子どもたちの方が勉強している。

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