株式市場の動きから目が離せなくなっている。

2/13頃から米国の金利が上昇し始めており、

現時点ではそれほど高い水準にはなっていないが、

このまま上がり続けると、株価の下落圧力となる懸念がある。

何故金利が上がり始めたのかと言うと、

ワクチンの効果が明らかになり、コロナ感染者数の増加が鈍化しているのが大きい。

経済活動再開への期待から、少しずつだが物価が上がってきている。

現在1.5%の米国インフレ率が2.0%を超えてくると、FRBとしても金融引き締めに舵を切ってくる可能性がある。

金融引き締めが始まれば、株価は確実に下がる。

株価が急落する前に売り逃げようと、様子見の投資家が増えている。

だが現実はコロナ禍のさなかにあり、どこの国も金融緩和政策を継続するしかない。

今はこうしたところの分かれ目で、

微妙なバランスの中で、なんとなく危うい感じの綱引きが続いている。

金利上昇にともないGAFAMなどのハイテク銘柄を中心に高値圏にある銘柄が売られているが、

同時に経済活動再開への期待から航空、原油、飲食、観光などの銘柄が買われている。

お金が世の中に溢れていることに変わりはなく、

今のところは、

一方的に株が売られている状況にはない。

だが、

コロナ変異株の動向などにより、経済活動の再開が期待どおりに進まないとなった場合、

株価は急落するかもしれない。

今はそんな感じで市場を眺めている。

2/24(水)11:30現在、日経平均は前日比232円安の29,923円。

半導体や再生可能エネルギーなど一部の値がさ株が売られ、指数としては下がっているが、

飲食、化学、金融、原油、商社などはそこそこ買われている。

私は先週から日本株を15%ほど引き上げていて、手持ち現金を多めにして暴落に備えている。

基本的には下がれば買うつもりだ。

だが、

元々コロナ感染者がそれほど多くなく、夏にオリンピックを控えている日本では、

欧米に比べ、経済活動再開への期待感は控え目なものとなる直感がある。

そう考えると、

日本株は売られるだけであまり買われず、ジリジリと下がっていくかもしれない。

そうしたことにも警戒する必要がある。

一方、米国に目を移すと、

経済活動の再開が期待どおりにならずとも、それならそれでGAFAMなどナスダック系があらためて買われ出すと思う。

再生可能エネルギーなどバイデン銘柄への注目も高まっていくのではないか。

私としては、日本株を徐々に引き上げ、米国株を買い増していく可能性が高い。

日本でもアフターコロナを目指した動きがあるが、

一般に意識の変革が進んでいる感じに乏しく、

明確な投資対象が浮かんでこない。

国内経済は少子高齢化の進行で確実に縮小していく方向にあり、

東京オリパラもあっという間に通り過ぎていく。

コロナ後の国内経済をどうイメージし、どこへ向かおうとしているのか。

将来を見据え、徐々に構造の転換を進めていかないといけないはずであるが、なかなかビジョンが見えてこない。

ちょっと心配である。