今朝目覚めてから、あらためて米国の金利動向をチェックしている。

注目している米国10年債が昨日だけで0.1%ほど上昇し、一気に1.3%台に乗ってきた。

米国10年債は2020年3月に0.31%まで下がり、低迷が続いていたが、

ここにきて、ワクチンの普及などにより経済活動正常化への期待が膨らむ中、

バイデン政権による追加経済対策が目前に迫り、債券の大量発行などを見越して金利上昇に弾みがついてきている感じがする。

FRBは低金利政策の継続を強調し、バイデン大統領もその方針を支持しているが、

金利は上昇し始めている。

これが今後どう作用してくるか。

今の株高は景気回復への期待感によるところもあるにはあるが、

それよりも、大規模な金融緩和政策により溢れている資金が市場に流入しているという側面が大きい。

今後は、金利上昇とともに市場から資金を引き上げる動きが出てくることも考えられる。

その時に実体経済が活力のあるものとなっていればいいのだが、どうだろうか。

どの国も、実体経済が活力を取り戻すまでは金融緩和政策を継続する方針に違いない。

だが、金融緩和政策を永久に続けることはできない。

コロナ後を見据え、産業構造と雇用の流動化を進めることが不可欠だが、

日本国内を見ていると、あまり意識が切り換わっていないようにも映る。

国内の、特に観光や飲食業はコロナ後をしっかりイメージできているだろうか。