前大統領不在という異例の就任式から一夜が明けた。

前途多難を感じつつも、とりあえず平穏な朝に安堵している。

さっそく新政権が始動している。

バイデン新大統領は就任初日に17の署名にサインした。

まず、コロナ対策を最優先としマスク着用が義務づけられた。

パリ協定、WHOへの復帰を表明し、メキシコとの国境の壁の建設を中止。

前政権の自国第一&排外主義から方針を転換し、国際協調路線へ回帰していく姿勢が鮮明となった。

深刻な社会の分断に関しては、国内結束の重要性を繰り返し訴えている。

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今回の新大統領就任に関しても、いまだに様々な憶測が渦巻いている。

何が事実なのか、どこに正当性があるのかといったことは、無視できないことだが、

無論そうしたことも大事なことではあるが、

そこに拘ることによって社会の分断を深め、衝突を繰り返してしまうのは本末転倒だと思う。

何故なら、そうしたところで望ましい未来は決して訪れないし、むしろ遠ざかってしまうからだ。

トランプ前大統領を信じるのも個人の自由である。

だが、一人ひとりに、思考と行動とその結果に責任があることを肝に命じて欲しい。

ほとんどの人は何が真実なのか、どこに正当性があるのかなど知りようもない。

一方の話をいくら聞かされたところで、鵜呑みにできるものでもない。

選挙でバイデンの方が票が多いとされ、正当な手続きを踏んで今日に至った。

私を含め、ほとんどの人にとってこれが目の前で起きている現実である。

これ以上のことは何もない。

この現実を受け入れているからと言って、

受け入れた人全員が、

トランプはインチキでバイデンの方が正しく正当性があると思っているわけではない。

かと言って、トランプが正しいと思い込んでるわけでもない。

どちらが正しくて正当性があるかなど、どこまで行ってもわからないのだ。

わかろうとしても、わからないものはわからない。

仮に何かわかったとしても、そこから全員を説得できるものでもない。

正しさや正当性にこだわり続けることが分断を深め、望ましい未来を作れないのなら、

いつまでもそんなことに頓着していても仕方がない。

現実を受け入れることからスタートするしかない。

トランプもバイデンも手法は違えど、ともによりよい未来を目指しているのであり、

これでいいではないか。

融和を訴えるバイデンの言葉は、今、多くの人の心に沁みている。

今朝は、なんだか私もホッとしている。