朝8時、東京大手町に号砲が鳴り響き今年の箱根駅伝がスタートした。

軽い向かい風があるがよく晴れており、気温もちょうどよい。

ここのところの一区は序盤からハイペースの展開になることが多いのだが、かなりゆっくりした滑り出し。

箱根駅伝の出場は20大学+1チーム。

去年10位までのシード校に予選を勝ち抜いてきた10校を加えた20校。そこに関東学生連合がオープン参加している。

見ていると、日本大学、大東文化大学、亜細亜大学などの常連名門校の姿がない。

今回のシード校は青山学院大学、東海大学、國學院大学、帝京大学、東京国際大学、明治大学、早稲田大学、駒澤大学、創価大学、東洋大学の10校。

予選会からの出場は、順天堂大学、中央大学、城西大学、神奈川大学、国士舘大学、日本体育大学、山梨学院大学、法政大学、拓殖大学、専修大学の10校。

予選会には46校が参加しており、次点は筑波大学。専修大学との差はわずか18秒しかない。

近年常連となっていた中央学院大学、上武大学、かつての名門東京農業大学なども予選会で涙を飲んでいる。

オープン参加の学生連合は、本戦出場の夢を断たれた大学の中から成績の良かった選手で選抜編成されている。

出雲駅伝、全日本大学駅伝と並び、箱根駅伝ほ学生3大駅伝と呼ばれているが、

箱根駅伝だけは特別な感じがする。

箱根駅伝には独自の歴史があり、出場資格は関東の大学に限られている。

区間毎に条件や役割がかなり違うというところに、今どき珍しい独特な魅力がある。

出雲や全日本は見なくても、箱根は必ず見るという人は多い。

私も母校の東洋大学が出ていることもあり、正月に箱根駅伝を観戦するのが恒例になっている。

箱根駅伝は往路が面白い。

1区は混戦における複雑な駆け引きから目が離せないし、

花の2区で各校のエースの意地とプライドが激しくぶつかり合う。

全体の流れを作る上で3〜4区の走りが鍵を握っているし、

なんと言っても、5区の山登りが凄い。

これはもう、陸上競技の範疇だけでは括れないものがある。

今年は去年総合優勝の青山学院大学が苦戦する中、力をつけてきた創価大学が見事に往路初優勝を決めた。

東洋大学が2分14秒差の2位で、駒澤大学が3位、東海大学は5位。早稲田大学11位、青山学院大学は12位で、前評判の高かった明治大学は14位。

明日の復路は、

早稲田大学、青山学院大学、明治大学の巻き返しと10位以内のシード争いに注目。

総合優勝は、個人的な願望を込めて東洋大学、駒澤大学、東海大学の3校による激しい争いに期待している。