新型コロナウイルスが確認されてから今日でちょうど一年になるが、

まだ一年しか経っていないことに驚いている。

あまりにもインパクトが大きく、体感としては3年くらい経った感じがしている。

コロナの感染拡大は今も続いている。

冬を迎えた北半球での感染拡大が目立つが、

再度ロックダウンを実施するなどしてきたヨーロッパで感染者数が減り始めているのに対し、

経済活動を優先しているアメリカでは感染がさらに拡大しているのが気になる。

アメリカは国の威信をかけてワクチン開発をリードし、今後の経済活動にも自信満々の姿勢を貫いているが、

感染拡大を食い止めることができない事態に陥ると、世界全体に影響が及ぶことになる。

こう考えると、やはり中国の存在が気になってくる。

一年前は武漢を中心としたローカルな感染症だと思っていたのが、あっと言う間に世界中に広がった。

そして、すでに中国はコロナから立ち直っているように見える。

焦るアメリカと、余裕の中国。

どうしてもそのように見えてしまう。

この一年は、古い価値観やシステムがガラガラと音を立てて崩れてきたが、

何につけても超大国同士の覇権争い、綱引きが見え隠れしてくる。

日本はアメリカに依存する体質から抜け出す発想が希薄に見えるが、

個人レベルでは将来の可能性に配慮した準備を始めている人も出てきている。

国や会社と運命をともにするのではなく、自ら人生を切り拓いていこうと考える人が増えている。

この一年で何が違うと言えば、そこが一番ではないかと思っている。