さっきまで日本シリーズを見ていたのだがつまらなくて途中で止めた。

そして去年も今と同じような気持ちになっていたことを思い出した。

2019年のシリーズはソフトバンクの4連勝。セの覇者巨人はいいところなくあっさり敗れた。

そして今年もソフトバンクが開幕から2連勝。

いつどう転ぶかわからないのが野球だが、あまりにも力の差を感じてしまうと見ていられなくなる。

今はどこから見てもソフトバンクが全てにおいて勝っていて、巨人は手も足も出ない。

日本一を決める大舞台なのにドキドキしない。ちっとも面白くない。

過去のシリーズを振り返っても、これだけ力の差を感じたことは記憶にない。

私は世代的にV9巨人を知らないが、

1980年代に黄金期を迎えた西武に対し、当時のセリーグの覇者はそれなりに意地を見せてきたと思う。

私はどちらかと言うとアンチ巨人である。

巨人が嫌いと言うより、

打倒巨人に闘志を燃やす男の姿が好きだ。

1974年に巨人のV10を阻んだ燃える男、星野仙一。

1976年、最終戦で張本を逆転して首位打者となった谷沢健一。

気がついたらドラゴンズファンになっていた。

そして1982年9月28日、

巨人の絶対的エース江川を土壇場で攻略し、4点差をひっくり返した時の感動は今も鮮明によみがえってくる。

それにしても、今の選手は勝っていても負けていても基本的に無表情だ。

ソフトバンクの選手はほんの少し嬉しそうだが、巨人の選手はみな無表情。

今の野球の方がレベルが高いのは間違いないが、

昭和を生きてきたアラフィフおじさんには感情移入しずらい。

クロマティとか中畑とか駒田みたいなのがいたらもっと盛り上がるのに。

などと思ってしまう。

そう言えば、1989年の日本シリーズでは巨人が3連敗から4連勝して日本一の座に就いている。

誰か、

「巨人は◯◯よりも弱い。」

みたいなことを言わないかな。

誰もそんなこと言わないか。