米大統領選の決着はついているように映るが、人々の目の多くはトランプに注がれている。
大統領になるはずのバイデンよりもトランプの存在感の方が強い。
トランプが敗北を認めなければ前には進まない。
不思議なことにトランプが主導権を握っている。
市場を見るととりあえず株価は上がっている。
大統領と連邦議会の大勢が決まり、新たな経済対策が打ち出されることへの期待感によるものだが、
なんとなく上値が重い。
トランプがゴネ続ければ経済対策も先送りになる。
トランプは時間稼ぎに出てくる可能性がある。
最高裁のもたつきやバイデンのリーダーシップの無さを国民に印象づけ、
自身への求心力を再び高めようとしているのではないか。
バイデンはここから存在感を示すことができるだろうか。
選挙結果がひっくり返ることはないだろうが、
バイデンがリーダーシップを発揮できない事態に陥る可能性を感じてしまう。
本来はトランプがどうあれ、バイデンしだいだ。
トランプは泥沼に引きずり込んでくるだろうが、
バイデンは毅然とした態度で沼の中から立ち上がり、抜け出して、歩き出さねばならない。
選挙人270の獲得が確実になった時点でバイデンがどう出てくるか注目している。