アイヌ民族の住居であるチセの真ん中には囲炉裏がある。

囲炉裏の火は絶えることがない。

火はカムイであり、アペフチと呼ばれている。

アペフチ(アペ=火、フチ=おばあさん)はおばあさんの姿をしており、

とても優しく、チセの家族のことをなんでも知っている。

だから、家族はアペフチに話かける。

アペフチはなんでも知っているから、