昨日は非常に多くの刺激を受けて帰ってきた。

知的好奇心の旺盛な外国人旅行者の繰り出す英語に、やはり私はついていけなかった。

なので、もっと実戦的な英会話を身につけたいと思っている。

今日も昨日と同じメンバーで博物館や遺跡などを巡る。

苦戦必至だが、ジタバタしても仕方がない。今の私にできることをやるしかない。

それと同時に、これからのことも考えている。

英会話の勉強は必要なのでやることはやる。

だがそうしたことが私のメインではないということもはっきりしてきている。

どういうことかと言うと、

ガイドの仕事を大切に考えているが、そのために私のエネルギーの大半を注ぎ込むつもりはない。

こう書くと意外に思う人がいるかもしれないが、

気が変わったわけでもガイドを軽視しているわけでもない。

私の場合は自らの日常を大切にすること。それがツアーガイドとして自分の役割を果たすことに繋がると考えている。

共生と循環の精神をベースに、家族や日頃身近な人たちとともに今を大切に生きる。

目立つ儀式に出ても出なくても、

専門家や有名な人たちと会っても会わなくても、

どこにいても、いなくても、

私は日々あらゆる恵みに常に感謝し、ひたすら祈り続ける。

その積み重ねが、ガイドをする時にも生きてくると思っている。

北海道に伝わる縄文以来の精神文化を後世に伝え残す。

そのための手法は様々なことが考えられ、役割分担することも必要だ。

広く広報する役割の人、イベントなどを企画し集客する人、伝統的な文化を披露する人など。

私はアイヌ民族でもなければ、学者でも芸術家でもない。

だが、先人から引き継がれてきたものを受けとめ、かみしめ、未来に繋いでいきたいと思う気持ちは他の誰にも劣らないつもりでいる。

平凡な一人の道民がこれからの時代に何を大切にして生きていこうとしているのか、一つのモデルを、自らの実践を通して示していきたい。

昨日の帰り道、おなかが空いていたので昔よく通っていたカレー屋に入った。

盛りのいいチキンカツカレーに辛さを加え、チーズをトッピングした。

カレーを食べながら、また一つ新しいことに気づいたような気がした。

こういうことを考えていると何故か眠くなる。

きっと私は夢の中で誰かと会って話したいと思っている。

もう起きていられない。

今夜はカレーの残像を浮かべたまま、寝ます。