水田のミズアオイ

今日は隣町で田んぼの雑草取りをしてきた。

9月も10日を過ぎ、この辺りでもあちこちで稲刈りが始まっているが、

就農一年目の若い農家さんの窮状を聞きつけ、作業に参加させてもらった。

稲刈り前の田んぼに注目することなど今までなかったが、

よく見ると、稲穂の陰に雑草がびっしり生えている。

今回のターゲットは、ミズアオイ。

このハート型の葉っぱの草である。

ミズアオイはかつて全国の水田に多く群生し、綺麗な紫色の花を咲かせていたのだが、

除草剤の使用などにより急激に個体数が減少し、現在は絶滅危惧Ⅱ類に指定されているという。

西日本のある地域では、むやみに抜き取ることが禁止されているらしい。

また、東日本大震災で大津波に流された田畑などにミズアオイが復活しているという報告を受け、慎重に戻していこうという動きもある。

こうした話だけ聞いていると、むやみに抜き取っていいものか躊躇ってしまうのだが、

目の前に広がっている光景を見ると、とにかく抜かねばどうにもならない。

この、隙間のように見える箇所はほとんどがミズアオイだ。

ミズアオイは稲の栄養分を奪い、倒伏を助長するため、その意味においては害草である。

そこを許容したとしても、あまり多くなると稲刈り作業そのものができなくなってしまう。

ここの田んぼの様子を見る限り、絶滅危惧種という感じはしない。

むしろ圧倒的な繁殖力を感じる。

今年の北海道はおおむね好天に恵まれ、豊穣の秋を迎えているが、

まだ経験の浅い新規就農者には、意外なところに難問が潜んでいるものである。

私は、公務員時代のうち7年は農政を担当していた。

米農家の経営に関わる仕事もしてきたのだが、こうして田んぼに入る機会はほとんどなかった。

田んぼには色んな草が生え、虫がいることを知識として知ってはいたが、

今日は、何もわかっていないことに気づかされた。

今頃になって農家の方の苦労を知らないまま生きてきたことを痛感している。

体験することによってでしか気づけないことがある。

知ることは楽しい。

知れば、やりたくなる。

これからも色んなところに飛び込んでいきたい。

今日は妻も一緒に作業した。

見ていると妙にハマっているし、こうした作業が好きだと言う。

ふと、夫婦でお茶摘みとかやってみたくなった。

3反の田んぼを前に、これくらいならすぐに終わると思っていたのだが、

入ってみると意外と量が多く、かなり泥濘んでいるので時間がかかることがわかった。

ここはうちから車で20分。明日以降も空き時間を見つけて時々来ようと思っている。

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