今、学校を出て自立したての私が何を考えていたかを思い出していた。

まず自分自身の精神が落ち着いた状態であること。

そして、その心の安定を土台に、より心豊かに生きること。

これは今もまったく変わっておらず、自分だけでなく全ての人にそうあって欲しいと考えている。

幼少期には生まれ落ちた家庭環境しか知らないが、社会に出て様々な経験を積んでいくと、色んな世界が広がっていることに気づく。

より穏やかな心で、心豊かに成長できる場所を見つけることもできる。

私を産んでくれた親や、ともに過ごしてきた妹弟への思いが無くなることはない。深く感謝もしている。

だが、だからこそ会いたくないと思うこともあると思う。

幼少期の記憶はいいことばかりとは限らない。思い出したくないこともあるかもしれない。

それぞれがそれぞれの事情の中で、今を穏やかに、心豊かに過ごして欲しいと思う。

子どもの頃に聴いたゴダイゴの銀河鉄道999に「別れも愛のひとつ」と言うフレーズがある。

世界中の人々の幸せを願いつつ、私は私の人生をまっとうする。

親も妹も弟もそんな私を支えてくれていると思っている。