ウポポイに行ってきた

昨日、白老町の民族共生象徴空間ウポポイに行ってきた。

一言で言うと、私には物足りなかった。

出来が悪い施設と言うわけではない。国立博物館と言う施設の性格からして、なるべくしてこうなっているというだけのことである。

もちろん、普段アイヌ民族について考える機会の少ない人にとってはちょうどいい刺激になると思う。

修学旅行生や団体旅行客の受け入れに向いており、一般に広く認知してもらうと言う意味においては及第点がつくのではないか。

一方、私のようにアイヌ文化に関してある程度の知識と経験を持っている者にとっては、ウポポイで新しい刺激を受けることは、ほぼない。

昨日は某大学で社会言語学を研究しているバングラデシュ出身の女性と一緒に訪問したが、前日に二風谷を視察したばかりということもあり、彼女としても物足りなさを感じているようであった。

ただ、ウポポイにはアイヌ語を今よりも身近な言葉にしていこうというコンセプトが垣間見えた。

問題は、こうした意識を地域全体で一般化できるかどうかだと私は思っている。

そうしたものがウポポイの外側に出ていかず、内側に留まってしまうのであれば、その理念や基本精神はむしろ私たちから遠いものとして決定づけられてしまうことになる。

私は、縄文以来の言語やその基本精神をいかにして現代の日常生活の中に生かしていくかが何より大事だと考えているが、

ウポポイはその役目を果たしていくだろうか。

白老町や周辺地域が一体となり、ウポポイの理念を広げていくような流れが生まれるかどうかに注目している。

コメントを残す

コメントを投稿するには、以下のいずれかでログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中