今日は某大学の研究者と一緒に平取町二風谷に行ってきた。

彼女はバングラデシュ出身で社会言語学の調査研究に当たっている。

先住民族の歴史や文化について調査をしており、普段はアフリカや南米、アジアなど世界各地を飛び回っているのだが、

コロナ禍で海外出張が出来ない今は、北海道や沖縄など日本国内に研究対象の軸足を移していると言う。

彼女とは、互いの知人の知人を通して繋がった奇跡的な縁。

価値観に近いものがあるのか、移動の車中でもたくさんの話をすることができた。

彼女の母国バングラデシュにも多数の民族がおり、多様な文化や言語が存在していたが、今はその多くが消えゆく流れにあるらしい。

北海道のアイヌ民族は、工芸品、舞踊、料理などの伝統文化が注目されているが、明治以降の同化政策など、悲しい差別の歴史があることにも着目している様子であった。

彼女の教え子の中にもアイヌ民族の現在について強い関心を持っている学生がいるらしい。

こうした学生や研究者がいるということを知り、あらためて全身が震える思いがした。

私も北海道に生まれ北海道に育ってきた道産子の一人。

アイヌ民族の方々とともに手を取り合い、よりよい未来を築いていきたいと思っている。

そのためには歴史を学ぶことが欠かせない。

私にできることがあるなら、持てる力を注いでいきたいと思っている。