たった今、近所で毎月開催されているアイヌ語の勉強会に参加してきた。
今日は虫と動物について。
【虫】
一般に虫のことを「キキリ」と呼ぶが、これは羽虫の総称。
夏と言えば蚊だが、蚊は「エトゥタンネ」(エトゥ=突き出したもの、タンネ=長い)と言う。
虻がたくさん飛んでいるが、虻は「シララ」と言う。ウポポイのできた白老の地名由来は、シララオイ(シララ=虻、オイ=多いところ)とも言われている。
バッタのことは「パッタキ」と言う。元々日本語と同じかもしれない。十勝のアイヌには「パッタキリムセ」(パッタキ=バッタ、リムセ=踊り)という独特の踊りがある。
ハエのことを「ムシ」と言う。これも日本語と一緒かもしれない。
ホタルのことを「ニンニンケッポ」(ニンニン=点滅、ケッ=?ポ=小さくてかわいいもの)と言う。
因みに「ニン」には、減るとか縮むと言った意味もある。伝説に出てくるような小人のことをニングル(ニン=縮んだ、グル=人)と言ったりもする。
クワガタは「イクパキキリ」(イ=それ、クパ=かじる、キキリ=虫)或いは「チクパプ」(チ=私たち、クパ=かじる、プ=もの)と言う。
【動物】
鹿のことを「ユク」と言うが、ユクは本来は獲物の総称。「モユク」(モ=穏やかな、ユク=獲物)と言えばタヌキ、「シユク」(シ=本物の、ユク=獲物)と言えば雄の熊。
今日の勉強会はこんな感じ。私は普段から日常的にアイヌ語をイメージしている。
トンボを見たらハンカチョッチュ、蝶はマレウレウ、蜘蛛はヤオシケプカムイ、蝉はヤキ、蟻はイトゥンヌプなどというように、
わざわざ頭で変換しなくてもアイヌ語で口から出てくる。
DRと一緒に山に入り、彼らとアイヌ語で話込んでいる。
アイヌ語は北海道の土着の言語だと思うので、彼らと会話するのに一番適しているような気がしている。