15年くらい前に所属していた草野球チームから声がかかったので久しぶりに混ぜてもらった。
懐かしい仲間との再会を喜び合い、雰囲気に馴染むところまではよかったのだが、中には知らない顔も多く、チーム全体のリズムがうまくつかめない。
ある程度予想していたことではあるが、やはりブランクが空くと外様感がある。なんとなく座りが悪く、自分のプレーにも集中できない。
一方、今日の相手は力のあるチームで打線も活発だった。
私は3回からライトの守備に就いたが、味方のフォーメーションを見ているとピンチになったり点を取られると全体が後ろに下がってしまっていた。
これでは余計にアウトが取れなくなる。
普段から慣れ親しんでいるチームだと阿吽の呼吸でリバランスできるのだが、今日は終始まとまりがない感じがした。
なにもかもが継ぎ接ぎだらけのオッサン草野球。
だいたいこんなものかもしれないが、軽いストレスを覚えながら試合が終わった。4-8の完敗。
私の打席は1打席のみ。今年対戦した中では一番レベルの高いピッチャーが相手だった。
初顔だったので球質がわからず、最後は高めのストレートに空振り三振したが、変化球を見極め、ストレートのタイミングも取れていたので内容には納得している。
できればあと一打席やってみたかったが仕方がない。
51歳の今は試合後にさっぱりと頭を切り換えることができるが、昔の私はチーム内に呼吸が合わない感じがあると、少し不機嫌になったこともあった。
若かったなー、と思う。
もちろん今もやる以上は楽しみたい。そのためにできるなら最低限の目的意識はチーム内で共有したいと思ってはいる。
特に私たちの年齢になると、個々のパワーやスピードだけで渡り合うのは無理があり、豊富な経験と組織力を生かし、相手と対等に戦うための下地が必要だと思っている。
その意味で今日の試合は私にとって不満が多かった。
だけど、なんと言うか悪くない感じがしている。
退職してからの私はだいたいのことが思いどおりになっていて、少しストレス耐性が低下していた。
そこが久しぶりに刺激されて、私自身がリバランスされたような感じがしている。
たまには思いどおりにならないくらいがちょうどいいのかもしれない。