メ~テレ(名古屋テレビ)のYouTube公式チャンネルに元中日ドラゴンズの宇野勝さんが出ていて最近ハマっている。

宇野さんは、私にとっても非常に印象深い野球選手の一人。

もし私が好きな野球選手を挙げるとすれば、谷沢健一さんとともに東西の横綱に番付される、それくらい大きな存在である。

宇野で有名なのは、なんと言ってもこれ。

1981年8月26日の後楽園球場で起きた有名なヘディング事件。

オールドファンにとっては珍プレーと言えば宇野、宇野と言えばヘディングをイメージする人が多いと思う。

だが、これがなくても宇野はファンから深く愛されていた。そこにいるだけで常にいい味を醸し出している選手だった。

私がヘディング以上に好きなのはこのシーン。

1984年5月5日の横浜スタジアム。

宇野の放った平凡な右飛を大洋の右翼手高木由一が落球。それを見て全力疾走する宇野は、一塁走者の大島康徳を追い越してしまったのだ。

これら宇野の珍プレーを集めたのがこの動画。

何をしてもしなくても、そこにいると思うだけで思わず笑ってしまう。そんな選手だった。

これは宇野人形。今のドアラにも負けない人気だったのではないか。私はこんな人形が作られた選手を他に知らない。

そう、この豪快な構えから派手なホームランを量産!(ドラゴンズファンとしては、それ以上に悔しい三振も多かったが。)

チョンボが目立ってしまっているが、打つだけでなく実は守備が上手い。肩も強かった。

逆シングルの考え方とか、守備についてもいいこと言っている。

今でこそ巨人の坂本や少し前の松井稼頭央など攻撃的な遊撃手も出ているが、かつては遊撃手と言えば守り専門の堅実な選手が多く、当時としては異色の存在であった。

とにかく目立ってしまう。ホームランやファインプレーを連発したかと思えばとんでもないところで大チョンボをやらかすという、よくも悪くも試合を動かすタイプだった。

メ~テレYouTubeチャンネルでは、そんな宇野さんにまつわる懐かしい話、パジャマ事件やシルバーグラブ等々、たくさんのエピソードが本人から飛び出してくる。

ちなみに宇野の応援テーマの元ネタはウルトラセブンの「ウルトラ警備隊の歌」であることを最近知った。

背番号が7だから、ウルトラセブンから引用したのだと思われる。

私は宇野さんより11歳年下だが、同じ5月30日生まれ。

大学時代の私は某草野球サークルに所属していたが、ドラゴンズそっくりのユニフォームのチームを選び、背番号も宇野と同じ「7」にこだわっていたことを思い出す。

2014年に気仙沼でばったり会った谷沢健一さん同様、宇野さんにも強い縁のようなものを感じている。

思い返してみても、こんなに私の胸をドキドキさせてくれた野球選手は他にはいない。

還暦を過ぎた今も変わらぬキャラの宇野さん。これからも応援しています。