11月のアメリカ大統領選は民主党のバイデン氏が有利と伝えられている。

たしかにトランプがここから巻き返すことは考えずらい。

だが、だからと言ってバイデンが強力なリーダーシップを発揮できるかと言えばそれも微妙な感じがする。

世界は今、様子見をしているが、

例えば、今広がっている中国包囲網。これは今後も継続されるだろうか。

だとすればどこの誰がどのように主導していくことになるだろうか。

アメリカ大統領選後の予測記事なども多く出回っているが、予想だけしていても仕方がない。

自分の頭で想像して、未来像を描き、その中で自分が生きていくイメージをすることが必要だと思う。

だが、日本人はこうした作業が苦手だ。

単なる当てっこに終始し、自らの未来を切り拓いていく発想が希薄である。

アメリカが国際社会において強いリーダーシップを発揮できないのなら、意外と早く中国の時代がやってくるのかもしれない。

アメリカは自国のことで精一杯になってきており、対日姿勢もしだいに変質していくだろう。

日本としてもいつまでもアメリカにくっついていればいいというものでもない。

客観的に考えて、日本は国内を統治するための能力が低下し始めている。

今後はさらに少子高齢化が進行し、生産年齢人口が激減する。社会保障制度はおろか、交通や電気水道などの基本的な社会インフラを維持することさえも難しい。

国力が落ちても誰も助けてはくれない。

北海道の観光地などにもすでにかなりの海外資本が入っているが、これから日本政府の国内統治能力が低下していった時、どうなるだろうか。

こうしたことは口にしずらいことであるが、かなりの人が気にし始めているはずだ。

アメリカは何もしてくれない。そもそも何もできないし、これからのアメリカに望むこともそれほど大きなものではない。

もちろんアメリカも無視はできないが、アジア外交の方がはるかに重要性が高いのではないか。

自立した思考の中で、未来を見据えながら、中国をはじめとするアジア諸国との関係を構築していかねばならない。

外交は政府の仕事だが、国民一人一人がそれぞれの頭で考えることが大事。他人事にしてはいけないと思う。