うちから通学していた姪が昨日、高校の寮に戻った。
もう高3なので、これと言って私が気を使うことは何もないが、1ヶ月以上うちに居たのでいなくなると寂しい感じがする。
姪は毎朝6時に起きて、小さな弁当箱に手製のおかずとご飯を詰め込んでいた。手際よく洗濯をし、食器を洗ったり、英検の勉強なんかもしていた。
バドミントン部の部長としても張り切っていたのだが、コロナの影響で部活動がほとんどできなくなった。
目標としていた試合に出ることが叶わず、悔しい思いをしていただろうが、
笑う時などは、まるでスーパーボールが跳ね上がるように、軽く高く一気にテンションを上げてくる。
これぞ若さの塊って感じ。
幼い頃からうちの家族によく懐いてくれている。居るだけでこちらも癒される。
人前では難しい表情を見せないが、今も卒業後の進路についてあれこれ考えているに違いない。
何の力にもなれていないが、心配はしていない。この子は自分で未来を切り開いていく。
私にできることはなんとなく見守ることだけだが、今も弾けるようなエネルギーを感じている。
昨夜は、寮のルームメートに手伝ってもらい、うちの車に積んだ荷物を部屋に運びこんだ。
最後の荷物を持った時、体を仰け反らせて元気に手を振ってくれた。
若さと夢と希望のたっぷり詰まったエネルギーカプセルが、静かに滑り出していったような気がした。