先日、市議会本会議を傍聴してきた。岩見沢に住み始めて27年が経つが、議会を傍聴するのは初めてだ。
以前から関心を持ってはいたが、議会というものは、ほぼ例外なくつまらない。
だから仮に強い関心があったとしても、よほど暇で余力がないと傍聴などしない。
自分の住んでいる町の議会を傍聴したいと思うのはとても自然なことだが、岩見沢に限らず、一般に議会と市民の間には深い溝がある。
議会の本音は、市民に傍聴などされたくない。
公明正大、市民のためと言うのを建前に、極限まで堅苦しく、つまらなくすることによって、わざと市民を遠ざけている。
市民もそこを諦めてしまっている。
市民の目が届かないから、議会と市役所の間にも緊張感がない。
議員は踏み込んだ指摘を避け、市役所もありきたりのことしか話さない。
かわいくもない、とにかくつまらなくて中身のないやっつけ仕事。質の悪い学芸会と言うよりない。
岩見沢だけでなく、他の市町村議会、都道府県議会もだいたい似たようなものだと思う。
国会は一見踏み込んでいるように見えるが、比較的優秀なタヌキが多いと言うだけの話。本質的には地方議会と大差ない。
一見激しく見える野党議員の追及も、国民の中にある不満をガス抜きすることだけが目的になっていることも少なくない。
ガスさえ抜けてしまえば、理不尽なことだろうがなんだろうが、通すことが容易くなる。
結果として、政権運営をアシストしている。
目立つ場所で政権を批判することによって、政権を支持しない層が満足することをあらかじめ計算している。
もちろん、本物もたくさんいる。
だが、多くの場面において、我々国民はナメられてしまっていると思う。
ここにも民主主義の限界を感じる。
傍聴しながらそんなことを考えていたら、議会の内容をほとんど聞き流してしまった。
議員なら、前例にとらわれず地域のためになる議論をしてもらいたいと思う。
また傍聴に来ようと思う。