曇りの予報で「今日もイマイチだなぁ」と思っていたのだが、昼くらいに青空が見えてきたのでDRと散歩してきた。

DRに乗るのは、6/12以来12日ぶりである。

DRも空を見て出撃を期待していたらしく、機嫌良さげに見える。

久しぶりなのに一発始動。スルスルと軽快に住宅街を抜け、山に向かう。

私はさっきまで、なんとなくモヤモヤしていた。

ここのところずっと頭の中に色んなことが渦巻いていた。

だが、山がモヤモヤを吸い込んでくれそうな気がしてきて、体が軽くなり、腰の痛みも薄らいできた。

シコロ沢林道から、しばらく入っていなかった支線に入る。

アップダウンが少し強めのダートが続き、だんだんテンションが上がってくる。

途中の踊り場でDRのエンジンを止め、深呼吸しながら風の音と鳥の声を聞く。

そしたら、ベラベラと喋り始めた。

4ヶ月ぶりに髪を切ったこと、庭仕事をしていること、住民税が高いこと、市議会を傍聴してきたこと、外国人観光客のガイドをしようと思っていること。

行き場を探していた思いが、音もなく辺りに染み込んでいく。

無数の精霊たちが私の声を聞いているように感じた。

山は受けとめてくれる。

山そのものになりたいと思うことがある。

とりあえず体が軽くなり、腰の痛みもなくなった。