昨日、ジオパーク認定を構想している十勝岳でサポーター養成講座に参加してきた。
世界ジオパークはユネスコの正式な事業。
ガイドラインに「地球科学的な価値を持つ遺産を、保全し、教育や観光に活用しながら、持続可能な開発を進める、単一の統合された地域的領域」と定義づけられており、
地球環境、災害、食料、紛争等、社会が直面している重要課題への意識と理解を深めることを目的としている。
現時点で、世界41ヵ国147ヵ所にジオパークがあり、
日本国内では、洞爺湖有珠山、アポイ岳、糸魚川、隠岐、山陰海岸、伊豆半島、室戸、島原半島、阿蘇の9ヵ所が認定を受けている。
火山活動の盛んな地域が多く認定されているのがわかる。
日本は火山国であり、これからの時代、ジオパーク先進地としての役割があるのではないか。
その中において、十勝岳がまだ含まれていないのはちょっと不思議である。
今の北海道は新型コロナの影響をモロに受け、特に主力産業の観光の打撃が顕著である。
だが私は、アフターコロナの北海道もやはり観光だと思っている。
コロナ以前のようにインバウンドに依存した観光ではなく、
この地に古くから伝わる、大自然と一体となった、独自の精神文化に注目が集まることになる。
ジオパークは私が以前から注目している持続可能性のある観光と直結した事業であり、
昨年からサポートメンバーとして参加している松浦武四郎の足跡を巡るツアー(十勝ルウチシ越え)と結びつくところも多い。
世界ジオパークとは別に、国内に日本ジオパークというものがある。
日本ジオパークとして既に43ヵ所が認定されており、道内では白滝、三笠、とかち鹿追、洞爺湖有珠山、アポイ岳の5箇所。
当面、十勝岳は日本ジオパークとしての認定を目指すことになる。
十勝岳には十分すぎるほどにジオパークとしての条件が揃っている。
認定後の事業展開も容易に想像がつく。
もちろん、実際に進めていく時には様々な障害が出てくるものだが、
十勝岳がこれから果たすべき役割は大きいと思っている。